有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

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裏切られた「水前寺清子」と非難にさらされた「秀岳館」

熊本大震災から4ヶ月が経ちました。

 

被災地熊本を取り上げるメデイアはなくなってしまいましたが、現実には今でも復興に至っていない現地の苦悩があります。そんな中、全国高校野球甲子園大会の熊本県代表「秀岳館」はベスト4まで生き残ったものの、準決勝では惜しくも敗れ去ってしまい... (準決勝 北海4秀岳館)。

 

 

 

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地震」と「批判」に耐えた夏

県内出身選手ゼロの秀岳館(熊本)は、「地震」と「批判」に耐えた夏を終えました。春夏連続4強の秀岳館は、日本一を目指す中で複雑な思いを胸に戦っていました。

 

3回戦突破を決めた直後、校歌を歌っている時でした。「秀岳館、帰れ〜!」。スタンドからそんなヤジが飛日ました。「僕らが勝ってよかったのかな...」。ベンチ内に熊本出身の選手はゼロ。県大会から、勝ってもヤジを受け続けました。「僕らは必死にやっているだけなのに...」

 

秀岳館野球部は、全国から有力選手の集まった個性派集団。4月の地震後には八代市内の寮が「安全ではない」と判断され、実家に避難する選手たち。しかし、そんな中でもチームの結束力だけは他のどのチームにも負けません。

 

頂点まであと2つとした準決勝。試合序盤から声援をくれたのは三塁側アルプス席だけ。しかし、終盤のチャンスになると、内野席、バックネット裏へと手拍子が広がります。「甲子園は限られた人しかプレーできないところ。最高の場所だった」

 

当然、甲子園を夢見る思いは他の球児たちと同じです。日本一を目指して努力を重ねた時間に偽りはないのです。「楽しいことより苦しいことのほうが多かったけど、今のメンバーで甲子園で野球ができた自分は、本当に幸せ者だと思います」。試合後の取材で仲間への思いを問われたある選手は涙が止まらなくなりました。

 

 

 

 

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水前寺清子さんのケアハウス

一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩さがる――。「三百六十五歩のマーチ」を歌う水前寺清子さん(70)は、故郷・熊本の大地震では懸命に慰問活動を続けました。でも、そんな彼女が一歩も足を踏み入れなかった場所があります。それは、自らが大金を投じて作ったケアハウス。

 

故郷熊本の水前寺公園熊本藩主・加藤清正から芸名をとったことからも分かるように、水前寺さんの故郷に対する思いは特別なものがあります。裕福な家庭に生まれながら、家業失敗のため夜逃げ同然で東京に出てきた彼女にとって、過去にピリオドを打ったといえるのが16年前、熊本市内に建てたケアハウス「水清庵」です。

 

水前寺さんの夫で事務所の代表を務める小松明さんはこう語っています。

 

「彼女は故郷に錦を飾るようなことをやりたかったんです。いろいろあったけれど熊本に貢献したいといつも話していました。そんな中、たまたま知り合ったのが地元で社会福祉法人を運営している理事長。我々は素人だったので、寄付をしてケアハウスの運営をお願いすることになったのです。建設費用を捻出するために、東京・世田谷にある土地を売り、現金も3億円ほど出しました」

 

水前寺夫妻は約15億円の寄付をして、20005月、ケアハウス「水清庵」が竣工したのです。

 

水前寺さんは名誉施設長の肩書でしたが経営にタッチすることはありませんでした。それでも、将来、後援会の人たちが資格を取って水清庵で働くことが出来るようにという夢もありました。それを理事長に伝えるとわしに任せておけとも言われたのです。

 

ところが、それから16年。被災地に援助物資を持って駆け付けた水前寺さんの訪問リストにはなぜか「水清庵」の名がありませんでした。施設名はすでに名称が変わり「うちと水前寺さんは一切関係がありません」と答える施設の関係者。

 

あれほど思い入れの強かったケアハウスと水前寺さんの間にいったい何があったのでしょうか?

 

 

 

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欲に満ちた理事長に騙されて...

「純粋な気持ちでお金を託したのに、私たちは騙されていたんです」

 

 

ケアハウスが完成してしばらくすると、おかしなことが次から次へと起こります。理事長とその弟(元理事長)が敵対して裁判になっていたり、一緒に家族旅行に行くと毎回違う派手な女性を連れて来たり。「そういうのはやめてくれませんか」と注意したこともあります。そんな理事長は、一緒にゴルフに行くとガバガバ酒を飲み、そのまま運転して帰るのです。

 

4年前、架空工事や水道料金のゴマカシなど、20年以上にわたる不正が社会福祉法人で発覚、理事長が解任されるという事態が起きました。しかし、肝心のケアハウスは今も理事長の経営する別の病院の関連施設のまま。そういった事情もあって、水前寺さんは慰問を見送ったのです。

 

「私としては、施設におられる人が楽しく過ごしてくれたら本望ですから……

 

 寂しげにそう語る水前寺さんは、たとえ慰問に行けなくても、皆さんが幸せに暮らせていればそれだけでいい。そんな思いがひしひしと伝わってきます。

 

 

高校生に心ないヤジを飛ばす大人たち...

 

金儲けのことしか頭にない福祉施設を経営するたぬきたち...

 

 

彼らのような下等人間は、何を思い、何を考え生きているのでしょうか?