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貧困層を狙う違法臓器売買〜バングラデシュの現実

日本ではあまり報道されていませんが、世界では貧困のため臓器売買が当たり前に行われています。その一例をここに紹介したいと思います。

 
 

バングラデシュ》

バングラデシュの農村部に暮らすラウシャンさん(28歳)は何年も借金に苦しみ、ついに家族と同じ道を選ぶ決心をしました。現金を手に入れるため、片方の腎臓を闇市場で売りに出すのだ。
 
違法ながらも、貧しいこの農村地帯では多くの人々が仲介業者を介して臓器を売買しているのです。
 
1児の母であるラウシャンさんが「摘出手術を受けることにしたよ」と決めた時、家族は猛反対!なぜなら彼らも、過去に同じ手術を受け、現在その合併症にむちゃくちゃ苦しんでいるからなのです。
 
しかしそれでもラウシャンさんが決心を変えないのには理由があります。
 

「もう、この貧しさに堪えられない...」

 
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「夫は病気で働けないし...」
「生活がとても苦しいの...」
 
 
この村では、年間に何十人もの人たちが腎臓を売っているとか!
 
 
さらに、臓器の摘出手術を受けにインドへ行き、行方不明になってしまっている人たちもいるそうです。
 
 
バングラデシュでは、約800万人が腎臓病を患っているとされています。その大半が糖尿病によるもので、毎年少なくとも2000人の患者が腎臓移植を必要としているのです。
 
しかし日本同様、合法なのは親族からの生体移植に限られ、移植のための腎臓が慢性的に不足しているという現実があります。
 
そこで登場するのが
 
闇市場
 
不足する臓器を補うため、闇市場で多額の金銭が動いているのです!
 
 
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ここでは生きるために買い手も売り手も必死なんです!
 
2011年にバングラデシュ警察が大規模な摘発を実施すると、違法な手術の多くはインドで行われるようになりました。
 
 
【手術当日】
 
「怖い...」
 
ラウシャンさんは不安と恐怖のため、アラー神に祈ることしかできません。
 
術後、彼女が腎臓を売って得た金額は僅か4500ドル(約55万円)。
 
 
【術後の後遺症】
 
腎臓を売った代償は高くつきました。彼女は重いものを持ち上げられなくなり、疲れやすく、息苦しさを感じる日々...
 
「売らなければよかった...」
 
彼女は現在、自分の健康維持のために高価な薬が必要な体となってしまったのです。
 
 
ドナーの多くは、術後のケアが不十分なために健康被害を受けて、仕事ができないどころか、日常生活にも大きな悪影響を受けてしまっています。
 
【負の連鎖】
 
こうしてドナーとなった者たちの中には、今度は自身が仲介業者となり稼がざるを得なくなっているのです...
 
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【犯罪も多発】
 
臓器売買は何も、ドナーと仲介業者の合意によるものばかりではありません。本人の意志に関係なく、臓器を取られてしまう人たちもいるのです。
 
犯罪組織に無理やり腎臓を摘出され、殺害される...といった事件も少なからず発生しています。
 
そして日本においても、臓器売買はゼロではないのです。