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有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

芸能・セレブの話題に社会問題を絡めて発信しています!

亡き母に贈る宇多田ヒカル新曲への想い

海外 大切な命 エンタメ

見事復活を果たしたシンガーソングライター・宇多田ヒカルの新曲2曲を、皆さんはお聴きになられたでしょうか。彼女の音楽は国内レベルにとどまらず、もはや世界的シンガーのアデルなどと肩を並べる次元のものだと断言できるでしょう。『花束を君に』はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌に、『真夏の通り雨』は報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の新エンディングテーマとして使用されています。2010年に自身のブログで“「人間活動」専念のための活動休止を宣言してから約5年半、宇多田ヒカルがついに本格復帰を果たしたのです!

 
オンエアされた楽曲を聴いたファンからは、「声が変わってイマイチになった」「普通の声になった」など批判的な意見もありましたが、多くのファンは活動再開に歓喜しているようです。連ドラの主題歌ということで、今年の紅白出場は決定なのではないでしょうか。
 
 

進化し続ける音楽

新曲2曲を聴いてまず思ったのは、「あっ、声が変わったな」ということ。そして、「また一つ上のステージに上がったんだな」とも!歌詞は確かに日本語ですが、もはや日本の音楽シーンの枠には収まりきらないクオリティにあります。彼女の歌声の根っこには「切なさ」がありますが、それに加えて「温かみ」が増しました。きっと...それは彼女自身が母親になったからということがあるかもしれませんね。
 
再婚や出産があり、彼女が想定していた以上のブランクになってしまったはずなのですが、「休業中もずっと彼女はアーティストだったんだな」「新しい音楽を創作するために人間的な生活を選択したことが見事に活かされているな」と感じずには入られません。もう一つ、長い海外生活の中で「日本語の美しさ」「日本語が持つ響き」をより大事にしているんだなぁと思ってしまいます。
 
よく「Jポップは死んだ」と言われますが、例えば長渕剛中島みゆきなど、第一線で活躍し続けるベテランも多くいます。なぜこの人たちは今も活躍し続けているのでしょうか。それは、リスナーが何歳になっても聴ける「良質かつ大衆的な音楽」をやっているから。宇多田ヒカル椎名林檎はここに入るんでしょうね。
 
 
 

母へ贈る「花束を君に」

この曲はもちろん、ドラマの主題歌ということを意識して作られているわけですが、それ以上に、お母さんのことを歌っているように思えます。母親の喪失と同時に、自身が母親になった喜びも歌われているかもしれません。彼女は初期からよく母親のことを歌っていて、ラブソングにおいてもその求愛の対象は母親なんじゃないかということは、熱心なファンであれば薄々気づいていたことです。新曲には今まで以上にそんなパーソナルな部分が色濃く出ているように思えます。
 
 
 

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海外のアーティストに通ずる宇多田の音楽性

例えば、U2のボノはお父さんが亡くなった時に父の死をテーマにしたあアルバムを作っています。親に対する「愛」と「わだかまり」。これは創作活動において非常に大きな要素となり得ます。また、リアーナジャスティン・ビーバーなどはゴシップ面で世間を賑わせながら、それを利用しています。傷つきながらも、自身のクリエイティビティにうまく反映させ、作品を追うごとに音楽的なクオリティが高くなっています。そういう創作上におけるダイナミズムが宇多田の音楽にもあるわけです。
 
 
 

新曲のタイトルが意味するもの

プライベートでは2014年にイタリア人男性と再婚し、2015年には第一子を出産。その容姿は随分と大人らしくなってきました。「母親の藤圭子さんに似てきたなぁ」ということでも話題になっているようです。
 
その、彼女の母親である藤圭子さんは、2013年8月22日の朝に都内のマンションから飛び降りました。自ら命を絶ってしまったのです。彼女曰く「母は私が幼少期の頃から精神の病に苦しめられていました」「家族としてどうしたらいいのか、何が彼女のために一番良いのか、ずっと悩んでいました」と苦悩の思いを綴っていました。
 
※ 藤圭子さんは若い頃、“昭和の歌姫”として大活躍していました。オリコンチャート1位を獲得しまくっていたほどの人気者だったのです。1971年には人気歌手・前川清と結婚し1年後に離婚。その8年後、歌手引退を発表し1982年には音楽プロデューサーの宇多田照實と再婚。 そして、“平成の歌姫”と絶賛される宇多田ヒカルが誕生したのです。
 
彼女は本当に母親のことを大好きでした。
「悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは笑っている姿」なの。
 
藤さんが亡くなったのは8月22日という真夏でした。今回発表した2曲のタイトル『真夏の通り雨』『花束を君に』は、亡き母へ向けた宇多田なりのメッセージなのかもしれませんね。