有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

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終活と認知症予防に励む野際陽子さんから学ぶこと

2016年1月に傘寿を迎えた女優の野際陽子さん(80)は、「良き姑」「日本の母」のイメージでいまだ衰えを知らない鉄人のようでもあります。そんな大女優の、いくつになっても第一線に立ち続ける勇ましい姿からは想像もつきませんが、実は、彼女は現在、大きな病と闘っているのです。

ある方はこう証言しています。「野際さんは2年ほど前に肺がんを患いました。当時、彼女は昼ドラの撮影に追われていたのですが、いつも脂汗を流すほど過酷な撮影だったそうです。」早期発見だったこともあり治療は成功しましたが、2015年春に再発し、腫瘍の摘出手術を受けました。術後体中に管を通され、肺がかなり小さくなってしまったため、“はぁ、はぁ”と息苦しそうに喋る姿は非常に痛々しいそうです。

 

その後、息苦しさは徐々に収まり、吸入器を携行する姿も見られなくなったようですが、私たちが知る「凛とした姿」からはかけ離れた生活を送っていたとか。現在は随分調子を取り戻しているようなのでホッとしています。

 

 

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抗がん剤治療

体調が回復している要因は、「自分に合った抗がん剤が見つかった」から。通常、薬物療法は体力を消耗しますが、副作用の少ない抗がん剤に巡り合ったため、治療効果もてきめんで、本人の気持ちは随分前向きになったとか。周囲の目から見ても経過は良好で、まるで“完治”したかのようだという野際さん。とはいえ、現在も都内の大学病院に定期的に通い、「治療と経過観察の検査を受けている」といいます。

 

 

経歴

 

NHKの人気女子アナだった野際さんはその後フリーに転身し、女優デビューを果たします。抜群のスタイルと知的な雰囲気でたちまち世の男性のマドンナ的存在になった野際さんは、視聴率30%を記録した大ヒットドラマ『キイハンター』でその地位を不動のものとしました。1973年には俳優の千葉真一さんと結婚し一女をもうけますが1994年に離婚。以来、浮名を流すことなく独身を貫いていらっしゃいます。

 

 

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プロフェッショナル

本当は手術や抗がん剤治療で精神的にも肉体的にも辛かったはずですが、野際さんは一切弱音を吐くことなく、1人で自活していらっしゃるようです。細身で楚々とした外見とは裏腹に精神力はとても強い女性なんです。がん発症後も仕事は休んでいません。壮絶な闘病生活をおくびにも出さない野際さんのプロ意識はさすがとしか言いようがありません。がんを“克服”し、80歳になった今も第一線で活躍する野際さんの姿は、多くの人に希望と勇気を与えるに違いありません。

 

 

 

堅実な野際さん

「500円硬貨が初めて発行された1982年4月から、これまでに使ったのはせいぜい20枚くらいだと思うんです。今日まで33年間、貯金し続けています」 

「買い物した時にお釣りでもらうとすぐに使ってしまいたくなるけれど、そこを我慢して家の貯金箱に入れてきました。」

 

「貯金箱といってもお菓子の箱等の再利用なんです。500円玉を手にしたらとにかくその中に入れるんです。」

 


「目標や目的があったわけではなく、なんとなく始めたんですがいつの間にか習慣になったんです。」

「箱がいっぱいになるとどのくらい貯まったのかはわからなくともとにかく重い。その重い箱をよっこらしょと抱えて銀行に持っていくんです(笑)」 

「おろしたのは1度だけ。何年前だったかしら。300万円まで貯まったところで自分のために念願のグランドピアノを買ったんです、少し付け足してね(笑)」 

 

 

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認知症予防対策?

初期の認知症の人に共通する行動として、買い物をする時に小銭が財布にあっても、大きなお金で支払うという傾向があるそうです。年をとり、計算が苦手になってくると、千円札、一万円札をパッと出すのです。そのことを知った野際さんは、毎日の買い物でお釣りの計算をしながらお金を出し入れすることが大切だと気がつき、以前にも増して積極的に500円玉を貯めるようになったそうです。 

「スーパーで買い物をしたりタクシーの支払いをする時など、500円玉のお釣りがもらえるように考えています。支払いが1750円だったら2250円を出す。そして500円玉のお釣りをもらうんです。」

「レジ前でこうした計算を瞬時にすることで頭は素早く回転しますよね。認知症の予防にもなるしお金も貯まるし、一石二鳥じゃございませんこと(笑)」

 

 


人間より虫

 

恋愛はここ45年くらいまったくないと話す野際さん。「今は人間より虫だわね。アゲハチョウの青虫なんて本当にかわいいですよ。芋虫というのか、キャタピラーというのか、丸いかわいい体で、目かなと思うと模様だったりして。この子がさなぎになって羽化して飛んで行った時には感動しましたもの。 」

コガネムシもかわいいですね。最初は大事に育てていたイヌビワの根を食べるにっくき害虫だ、と捕まえて瓶に幽閉したんです。ところが、見ているうちに情が移ってしまって、お高いキャベツを買ってせっせと与えたり。 」

「植物を育てるのも草取りも趣味かな。そして犬たちの世話。時間の経つのを忘れます。」

 

 

まとめ

あくまでも自然体で人間らしく強く凛々しく生きていらっしゃる野際さんの姿を見ていると、小さな悩みにくよくよしている場合ではありませんね。東京都知事の舛添さんや多くの政治家たちのお金絡みの不祥事を目の当たりにすると、彼らの何と小さなことか。野際さんの何と大きいことか。

そんなことを考えながら、今年から始めた毎朝の日課である瞑想を継続させ、自身の内側から邪心を取り除いていこうと気持ち新たに頑張っていく決意をした私なのでした (^ ^)v