若くして自殺した日本の有名人・芸能人【まとめ】

日本での自殺死亡率は先進国の中でも常に上位にありますが、特に有名人・芸能人は何かと世間の目に触れる機会が多く、誹謗中傷されてしまうこともあるためか、ストレスが大きいためか、もともと深い闇を抱えている人が多いからか、自殺死する人が少なくありません。

華やかな世界に生きている彼らは、実は表舞台で見せている顔とは異なり「辛い生活」を強いられていたりする場合もあるのです。黒い交際、借金トラブル、人間関係の問題などなど。不審死だってあります。

そこで今回は、日本国内の「有名人たちの自殺」についてまとめてみました。何かの参考になれば幸いです。

自殺した日本の有名人たち

◉ 西郷隆盛・・・軍人で政治家の西郷隆盛さんは1877年9月、明治政府に異を唱える士族の反乱のリーダーに持ち上げられ、私学校生徒の暴動から起こった西南戦争の指導者として戦うも敗れ、城山で自刃 (享年49)。

◉ 太宰治・・・「斜陽」「走れメロス」「人間失格」などで有名な小説家の太宰治さんは1948年6月、愛人と共に入水自殺を図り亡くなりました (享年38)。

◉ 三島由紀夫・・・小説家で政治活動家だった三島由紀夫さんは1970年11月、楯の会隊員4名と共に、自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ総監を監禁。その後、バルコニーでクーデターを促す演説をし、割腹自殺を遂げました (享年45)。この一件は世間に大きな影響を与え、新右翼が生まれるなど、国内の政治運動や文学かいに大きな影響を及ぼしました。

◉ 川端康成・・・小説家でノーベル文学賞を日本人で初めて受賞した川端康成さんは1972年4月、マンションの自室でガス管を咥え絶命しているところを発見されました (享年72)。遺書がなかったことから、自死の理由は明らかになっていません。

◉ 畠山麦・・・「秘密戦隊ゴレンジャー」の黄レンジャーを演じていた俳優の畠山さんは1978年7月、「特捜最前線」の撮影期間中に、出番を残したまま自宅で首を吊って亡くなりました (享年34)。自殺の理由は不明ですが、黄レンジャーのインパクトが強すぎて、「大人向けの演技ができない」と酷評され悩んでいたからとも、レギュラーがなく端役ばかりな状況で収入が少なかったためとも言われています。

◉ 田宮二郎・・・テレビドラマ「白い巨塔」などで俳優として活躍し、人気だった田宮二郎さんは1978年12月、猟銃 (散弾銃) の引き金を足の指で引き、自殺しました (享年43)。妻に宛てた遺書には感謝の言葉とともに、生きることの苦しみと死への恐怖が綴られており、「病気で倒れたと思って諦めてほしい」と書かれていました。

◉ 沖雅也・・・人気刑事ドラマ「太陽にほえろ！」にレギュラー出演していた俳優の沖雅也さんは、1983年6月、新宿京王プラザホテルの最上階 (47階) から警備員の制止を振り切って飛び降り自殺しました (享年31)。沖さんは当時共演者などに「俺は30歳を過ぎたら死ぬ。年老いて醜い姿を晒してまで生きたくはない。」と話していたそうです。

◉ ちばあきお・・・1984年9月、野球漫画「キャプテン」や「プレイボール」の作者だったちばあきおさんは躁鬱病が原因で自殺を図り亡くなりました (享年41)。

◉ 岡田有希子・・・アイドル歌手の岡田有希子さんは当時「ポスト松田聖子」として人気絶頂だったのですが、1986年4月、飛び降り自殺をしてしまいました (享年18)。自殺の原因は諸説ありますが、年配の俳優 (峰岸徹さん) に失恋した、とする説が有力なようです。そして、この岡田さんの自死により、後追い自殺をする若者が多く大きな社会現象となりました。

◉ 可愛かずみ・・・グラビアアイドルで女優だった可愛かずみさんは1997年5月、かつての交際相手だった川崎憲次郎 (当時プロ野球選手) の自宅マンションから飛び降り、帰らぬ人となりました (享年32)。可愛さんは亡くなった翌日、実業家の男性と婚約する予定だったということです。

◉ 伊丹十三・・・「マルサの女」などの映画監督でありエッセイストだった伊丹さんは1997年12月、伊丹プロダクションのある東京麻布のマンション下で遺体となって発見されました (享年64)。伊丹さんの死は、「暴力団による他殺説」「週刊誌にSMクラブ通いや不倫疑惑などを取り沙汰されたことに対する抗議の投身自殺説」など諸説あります。

◉ hide (ヒデ)・・・X JAPANのギタリストだったhideさんは1998年5月、自宅マンションの寝室でドアノブにかけたタオルで首を吊って死亡。同居していた婚約者によって発見されました (享年33)。後にファンが後追い自殺などの事態が発生しました。警察は自殺と断定しましたが、「彼は自殺をするような人ではない」という証言などもあり、不慮の事故だったという説もあります。

◉ 三輪田勝利・・・イチローを発掘したスカウトマンとして有名だった三輪田さん (オリックス) は1998年、新垣渚さんの交渉権を獲得しますが新垣さんは入団を拒否し、その後ソフトバンクホークスに入団することになります。このことで球団側から叱責され、新垣さんの気持ちもよくわかっていた三輪田さんは11月、那覇市内で飛び降り自殺し亡くなります (享年53)。この一件により、オリックス球団と新垣さんは非難されることとなりました。

◉ 沖田浩之・・・俳優で元アイドルの沖田浩之さんは1999年3月、自宅で首を吊って亡くなりました。自殺の原因は「仕事が減っていたことに悩んで」と考えられています (享年36)。ちなみに、彼の祖父・父・兄も自殺で死去しています。

◉ 桂枝雀 (2代目)・・・落語家の桂枝雀さんは1999年3月、自宅で首を吊って亡くなりました (享年59)。糖尿病や高血圧などの持病、さらにうつ病にも苦しんでいたそうです。

◉ 青木達之・・・東京スカパラダイスオーケストラのドラマーだった青木さんは1999年5月、小田急線の急行列車に轢かれて亡くなりました。遺書はありませんでしたが、生活上の悩みを抱えていたということで、警察はホームからの飛び降り自殺の線を濃厚としています (享年32)。

◉ 松宮一彦・・・フリーアナウンサーでポスト久米宏と言われていた松宮さんは、1999年9月、自宅で首を吊って死んでいるのを当時交際中だった女性に発見されました (享年45)。

◉ 高野光・・・ヤクルトスワローズでプロ野球選手として活躍していた高野さんは引退後、日本・韓国・台湾の球団でコーチを務めていましたが精神疾患を患い、2000年11月、家族の制止を振り切って、東京都豊島区のマンションから飛び降り自殺しました (享年39)。

◉ 桂三木助 (4代目)・・・落語家の桂三木助さんは2001年1月、自宅で首を吊って亡くなりました (享年43)。遺書には「自分でも生理がつかないと同時に私の力のなさを痛感する」と乱れた字で書かれていました。

◉ 猪熊功・・・東京オリンピック柔道男子重量級で金メダルを獲得した猪熊さんは、その後東海建設に重役として入社し、1993年から社長を務めていたのですが、負債総額が200億円に達し業績不振に陥っていました。その責任を取る形で2001年9月、東京都新宿区にある東海建設社長室にて自刃 (享年63)。

◉ 戸田京子・・・歌手の戸田純さんの実妹でタレントの戸田京子さんは2002年7月、東京都の自宅マンションで首を吊って亡くなりました (享年37)。遺書は残されていませんが、持病の喘息を苦に自殺したのではないかと言われています。ちなみに元夫はロックバンドZIGGYのドラマー大山正篤さんです。

◉ 古尾谷雅人・・・俳優の古尾谷さんは2003年3月、首を吊って自殺しました (享年45)。生活が苦しく、ローン地獄に陥り、最終的には借金が3億円にまで膨れ上がっていたそうです。完璧主義者で気に入らない役だとすぐに断るため仕事が激減していたこと、お酒に酔うと暴力を振るうこと、実父の遺産を巡って継母との裁判が控えていたこと、など、考えられる原因はいろいろあるようです。

◉ 又野誠治・・・ドラマ「太陽にほえろ！」のブルース刑事役を演じた又野さんは2004年3月、経営する飲食店の店内で首に布を巻き倒れているのを妻に発見されました (享年43)。遺書は残されておらず、数ヶ月前には子供も生まれて幸せな生活を送っていただろう中での自殺でした。

◉ マリア・・・音楽グループ「メリーメリーマリー」のボーカルでT-BOLANボーカル森友嵐士さんの元妻だったマリアさんは、2004年10月、埼玉県の山中で男女7人練炭自殺を図って亡くなりました (享年34)。多重人格に悩み苦しんでいたそうです。一緒に自殺した人たちは、ネットで知り合った赤の他人です。

◉ ポール牧・・・「指パッチン」で有名なコメディアンでタレントのポール牧さんは、2005年4月、自宅マンションから投身自殺しました (享年63)。うつ病で病院に通っていたといいます。

◉ 高田真理・・・フォークグループ「青い三角定規」の元メンバーでギターを担当していた高田さんは、2006年9月、埼玉県入間市の団地の12階から飛び降り自殺を図り死亡しました (享年59)。一説では車止めの杭が身体を貫いてしまっていたとか。高田さんは自死する15日前に酒気帯び運転で人身事故を起こし逮捕されていました。

◉ 犬丸りん・・・NHK教育テレビのアニメ作品「おじゃる丸」の原案者として有名な漫画家でエッセイストの犬丸さんは、2006年9月、自宅マンションから飛び降り自殺しました (享年48)。母親に宛てた遺書から「仕事のことで悩んでいた」ことがわかっています。

◉ 大杉君枝・・・日本テレビの元アナウンサーの大杉さんは、2007年2月、東京都渋谷区の自宅マンションから転落死しました。遺書らしきものが発見されており、自殺と見られています (享年43)。

◉ 加藤善博・・・映画「家族ゲーム」やテレビドラマ「愛という名のもとに」、舞台などで癖のある悪役を多数演じ、個性派俳優として活動していた加藤さんは、2007年4月、東京都渋谷区内の公園で首吊り自殺しました (享年48)。

◉ 三浦和義・・・元実業家でタレントの三浦さんといえば「ロス疑惑」で有名ですが、2008年2月、旅行中のサイパン島にて殺人及び殺人の共謀罪の容疑で逮捕されました。三浦さんは留置施設において、シャツを使って首吊り自殺を図ったのです (享年61)。ただ、自殺に疑問を抱いた弁護士が遺体を調査したところ、殴打された傷や首を絞められた浮腫が見られること、三浦さん自身裁判で闘う意思があったことなどから、自殺ではなく他殺だとする意見もあります。

◉ 川田亜子・・・元TBSアナウンサーの川田さんは、2008年5月、ブログに悩みを書き込むようになり、閲覧していたファンからは心配されていたのですが。。。東京都港区海岸の路上に駐車していた車内で倒れているところを発見されました。車内から家族に宛てた遺書と練炭が発見されたことから警察は自殺と断定しました (享年29)。

◉ 永田寿康・・・民主党に所属していた元衆議院議員で、国会などにおける発言の過激さから「平成の爆弾男」と呼ばれ、堀江メール問題において家中の人物となっていた永田さんは、2009年1月、北九州市のマンション駐車場でマンションから飛び降り自殺しました (享年39)。現職当時から躁鬱病に悩まされていたそうです。

◉ 伊藤隆大・・・兄が俳優の伊藤淳史さんで、自身も俳優の伊藤さんは、2009年3月、神奈川県相模原市の駐車場の車内で、練炭自殺しました (享年21)。

◉ 清水由貴子・・・女優でタレント、元「欽ちゃんファミリー」の一人だった清水さんは、2009年4月、父親の墓前で、硫化水素が充満した黒いポリ袋を顔に被せた状態で自殺しているのを発見されました。母親の介護によるうつ病が原因だったとされています (享年49)。

◉ 平野洋子・・・俳優・船越英一郎さんの妹で作家、旅館の女将も務めていた平野さんは、2010年2月、旅館の離れで自殺しました。10年近く、うつ病と闘っていたそうです (享年47)。

◉ 山本真純・・・2010年7月、元日本テレビアナウンサーの山本さんは、宮城県のマンション前で倒れているところを発見されました (飛び降り自殺)。原因は産後うつだったようです (享年34)。

◉ 松本友里・・・2010年11月、女優で松平健さんの元妻だった松本さんは、母親の介護疲れとその母との死別によるうつ状態から、自宅のドアノブにロープで首を吊って亡くなりました (享年42)。遺書の有無は明らかにされていません。

◉ 奥山英志・・・テレビのリポーターとして活躍していた彼は、晩年は仕事に恵まれず、2011年4月、東京都調布市で首を吊って亡くなりました (享年61)。

◉ 田中実・・・2011年4月、自宅マンションで首を吊っているところをマネージャーと母親が発見し、救急搬送されましたが、死亡が確認されました (享年44)。ブログで「下を向いて考えるときはどこか気持ちが沈んでいるような...」と不安な思いを綴っていました。(俳優)

◉ 上原美優・・・2011年5月、マンション自室で交際中の一般男性と過ごしていましたが、突然「2時間ほど一人にしてほしい」と男性を外出させた後、自室のドアにスカーフとベルトで首を吊って亡くなりました (享年24)。所持品の手帳には「お母さんが死んで辛い。このままのスタイルで仕事して先行きどうなるか」というメモが残されていたそうです。(タレント）

◉ 伊良部秀輝・・・元プロ野球選手で、ロッテ、ニューヨークヤンキース、阪神などで活躍した伊良部さん。1993年当時、球速158km/hの日本最速を誇っていました。そんな彼は2011年7月、ロサンゼルス近郊の自宅で首を吊って自殺したのです (享年42)。自殺の原因は、事業に失敗したこと、妻との別居状態が続いていたこと、精神的に追い詰められていた状況だったこと、などが挙げられています。

◉ TAIJI (沢田泰司)・・・2011年7月、成田からサイパンに向かう航空機内で乗務員に暴行。これにより到着後拘留された彼は、ベッドのシーツで首を吊って自殺しました (享年45)。(ミュージシャン：元X JAPAN, Loudnessなど)

◉ 藤圭子・・・2013年8月、歌手の宇多田ヒカルさんのお母さんで、自身も歌手だった藤圭子さんは、東京都新宿のマンション前で倒れているのを発見されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。飛び降り自殺だったようです (享年62)。遺書が見つかり、娘のヒカルさんは「母らしい、非常に素直な遺書です」と話しています。(歌手)

◉ TENN・・・ET-KINGのメンバーでMCを担当していた彼は元SPEEDの上原多香子の夫でした。2014年9月、大阪のマンション駐車場の車内で首を吊っているのを心肺停止状態で発見されました　(享年35)。(ミュージシャン)

◉ 後藤浩輝・・・競馬のトップジョッキーだった後藤さんは2015年2月、自宅で首を吊っているのを妻に発見されました (享年40)。自殺する前日には愛娘をお風呂に入れたりFacebookを更新するなど、特におかしなところはなかったようです。ただ、これまで頸椎骨折を3度しており、このことが自殺の原因だったのではないかと言われています。

他にも、

飯島愛さんや尾崎豊さん、ZARDの坂井泉水さんなどは自殺か事故死かわからない死に方をされています。

若者たちのカリスマだった歌手の尾崎豊さんは1992年4月、東京都足立区の民家の庭先で、異様な姿で発見されました。同日、自宅で亡くなった尾崎さんですが、医学的な死因は「肺水腫」とされています (享年26)。生前の尾崎さんが、ほぼ食事や睡眠を取らず、ウイスキーを浴びるように飲んでいたことから、身体衰弱からの「肺水腫」という結果に説得力が出ています。ただ、尾崎さんには過去に薬物での逮捕歴があったことから、それが死に直結したのではないかといった声も。事実、発見時の尾崎さんは満身創痍で全裸でした。目撃談によれば、持っていたセカンドバックの中身をぶちまけ、ブロック塀に頭を何度も打ちつけていたといいます。後の裁判で、体内から薬物反応が検出されていたことも明らかになっています。つまり、広義の意味では「自殺」と解釈できなくもありません。また、別の証言では、黒い組織が尾崎さんに薬物入りのお酒を飲ませて錯乱状態に陥らせ、集団リンチを加えた、とも言われています。この証言は、尾崎さんが薬物を経口摂取していた事実と、警察の死体検案書に記載された死因が「肺水腫」ではなく「外傷性くも膜下出血」と書かれていたことと合致します。他殺だったのでしょうか...

2007年5月に、病院内のスロープから転落し脳挫傷のため亡くなったZARDの坂井泉水さんは事故死ということになっていますが、入院の経緯が子宮頸がんからの肺への転移、ということで、復帰が難しいことを苦にした自殺なのではないかという説もあります (享年40)。

2008年12月に肺炎で亡くなったタレントの飯島愛さん (享年36)は推定死亡日から発見されるまでの間、1週間という期間があり、当初は死因が特定されていませんでした。自殺説、他殺説、覚せい剤の中毒説、エイズ説など多くの噂が世間を賑わせました。「本当は病死ではなく恐喝され別の死因があるのではないか」「その死因は圧力によりもみ消されたのでは？」といった話までありました。

2015年4月、 警察車両の不注意によりバイクが転倒し事故死した俳優の萩原流行さん　(享年62)。裁判で、警視庁の護送車がバイク転倒の原因になったとして、護送車運転の警官には「過失運転致死罪」(罰金刑) が課せられました。このことから、萩原さんの直接の死因は事故死ということになりますが、実のところ萩原さんは長年うつ病を患っていたことから「うつを苦にした自殺」の面もあるのでは、と指摘されています。