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日本はなぜ「世界平和」に貢献できないの?

2015年夏、「平和学の父」と呼ばれるヨハン・ガルトゥング博士 (ノルウェー) が来日し講演を行ってくれました。その頃の日本ではちょうど「安保法制反対」のデモが連日行われており、筆者自身、「日本は今後どうやって世界平和に貢献していくべきなのか?」を思い悩んでおりました。

 

博士はこうおっしゃっています。

「現在の日本は世界平和に貢献することはできません。その理由は、外交政策アメリカの意向で決まっており、自分で決定することができないからです。アメリカの関心事は自国の (軍事的) 勝利であって、平和ではありません。彼らはNATOを思い通りに動かせないので、何でも言うことを聞く日本に (安保法制で) 軍拡を求めているのです。」

 

日本という国家と米軍の関係について、その本質をストレートに語れる人物は歴代の沖縄県知事と博士くらいしかいないのかもしれません。

 

 

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戦後史の謎
 
沖縄の基地の返還協定には、「◯◯年またはその後に返還する」という言葉が記載されています。つまり、返還年度が性格に明記されていないのです。危険なオスプレイの飛行に関しても、沖縄防衛局は「市街地は飛ばないし、夜10時以降も飛びません。だから安心ですよ。」などと言っていますが、実際の取り決めには「できる限り飛ばない」と記載されているわけです。
 
米軍機の墜落にはじまり、婦女暴行事件などが後を絶たない沖縄県民の苦労など、本土の人やアメリカ人はまったくと言っていいほどに無関心なのです。これって何だかおかしくありませんか?あまりにも無責任!そもそも、日本は過剰にアメリカに従属しています。日本国憲法の上に日米地位協定があるわけですから。
 
今、アジアは大きく変わりつつあります。世界のどの地域よりも大きく経済が発展してきています。そんな中、こんなにもヘタレな日本のままでいたら、やがて日本はアジアから総スカンを食らってしまうかもしれません。あまりにも自分がなさすぎます。
 

 

 

なぜこうなった?
 
そもそもの原因は、安倍晋三首相の祖父、岸信介氏にあります。彼が内閣総理大臣だった頃に、アメリカと変な約束をしてしまったのです。そのせいで、米軍は日本で好き勝手にやれるようになってしまったのです。これまで日本とアメリカの間で結ばれてきた「条約」「協定」「取り決め」「密約」の数々は日本に不利益をもたらすものであり、それはすべて岸さんのせいなのです。
 
ちなみに現在の安倍首相も、日本国民に伏せた形でアメリカと様々な約束事をしてきています。不必要なまでの高額な軍用機を購入させられたりしているのもその一例。
 

 

 

日本は「平和」に貢献できない
 
日本国民の多くは、「世界の平和に貢献したい」「二度と原爆のような悲劇を起こしてはならない」と思っているはずです。しかしながら、そんな国民の感情とは裏腹に、日本は人殺しの一端を担わされているのです。世界のどこか (紛争地) で米軍が空爆し、そこに住む一般市民が死んだとしても、日本のメディアはほとんど報道しませんが、その事実の裏には日本の協力もあるのです。
 
つまり、日本は正義という名のもとに平気で殺人を行なっているようなものなのです。本来であれば「唯一の被爆国」という特異性を使って「世界平和」の先頭に立つべき立場にあるにも関わらず、です。
 

 

 

おわりに
 
一方で、日本の開発援助費 (世界への貢献) は世界第5位!年間1兆円以上を支出しています (ちなみに1位のアメリカは4兆円以上、2位と3位のイギリス & ドイツはそれぞれ2兆円以上拠出)。こうした面において、日本は国際社会に大きく貢献していると言えるでしょう。「医療」「テクノロジー」「教育」「科学技術」「工業」「環境保護」などといった分野でも、それなりに貢献していると言えるでしょう。
 
しかしながら、「世界平和のために」となるとイマイチです。そもそも「平和」って何なのでしょうか?日本も含めた世界各国が軍事力を高めることが「平和」に繋がりますか?私はそうは思いません。各国が軍事力を高め牽制しあうよりも、皆が「持たない」選択をすることこそが真の平和へとつながるはずなのです。
 
皮肉にも、アメリカは「戦争」「紛争」によって国が潤う仕組みとなっていますので、結果としてその従国である日本も「世界平和」に貢献できていないのです。