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糞便移植法という治療は健康全てに効果的!

皆さんは、腸内フローラ(腸内細菌叢)という言葉をご存知でしょうか?

 腸内フローラとは、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)のこと...

叢とは「くさむら」の意味で、腸内細菌が多数集まっている状態のことを言います。

腸内細菌には、善玉も悪玉もあり、機能が確かでないものもありますが、近年、その機能を検証する動きが進んできております。

腸内フローラは、アレルギー、肥満と痩せ、がん、糖尿病、うつ、認知症アンチエイジングと、現代人の関心の高い健康の問題にことごとく関係しています。

ビジネスの分野においては、ヒトゲノムの分析よりも短期的かつ直接的に大きな影響があるとも言われています。


一人の人間が持つ腸内細菌は1~1.5kgで、最大の臓器である肝臓と同じくらいの重さがあります。

細胞数は人体の60兆を超える100兆以上、種類は約1000種類あり、それぞれが相互に必要な物質を供給し合い、主に大腸の中で共生しています。

「小宇宙」とも呼べるものかもしれません...

腸内細菌の多くは酸素に触れると死んでしまい、しかも他の菌と共生関係にあるので、99%は実験室で分離培養できないらしいのです。

それゆえ、これまではなかなか分析が進まなかったようなのですが、分離培養しない方法で分析が進んできているらしいのです。


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●腸内フローラの重要性


(1)免疫系との関係

 人の免疫システムの、なんと60%以上が腸に集中していて、腸内フローラは人間の免疫がうまく機能するかどうかに大きく影響しています。

腸内フローラの働きによって免疫機能を適切に働かしたり、抑えたりしているので、たとえば、免疫過敏になるとアレルギーがひどくなるし、働きが鈍くなると免疫機能が弱り、病気にかかりやすくなります。

花粉症やアトピーに悩まされている人たちも多いと思いますが、この研究が進むことによって、アレルギー(免疫系の病気)が改善されるかもしれません!


また、日本人女性のがん死亡原因1位である大腸ガン治療にも今後大きく関わってくる研究でもあるのです。

欧米では既に、「糞便移植法」という治療法も行われています。これは、健康な人の糞便を100gとり、内視鏡などで病気の人の大腸に直接入れるというもの!

この治療法により、長いこと強い倦怠感に悩まされていた人が、翌日からピンピンと元気になったと報告されています。


(2)代謝・肥満との関係

同じ量を食べて太らない人もいれば太ってしまう人もいます。

このようなケースで太ってしまう人は、どうやら、俗にデブ菌とも言われる特別な腸内細菌を持っている可能性があるとされています。

逆に、太りにくくなるやせ菌の存在も報告されています。


(3)脳との関係

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、菌の種類が性格に影響を及ぼしているということまでわかってきました。

たとえば、臆病で活動的でないマウスと好奇心旺盛で活発なマウスの腸内細菌を入れ替えると、性格が入れ替わったという実験の報告もあります。

どうやら人間にも当てはまるようです。

腸内フローラのバランスが、自閉症、うつ、認知症などにも関係している可能性が大いにありそうです。



このように、癌やアレルギー・肥満・自閉症・うつ・認知症など、現代社会で問題となっている健康問題に、腸内フローラはことごとく関係しているのです!


もしかすると近い将来、個人の腸内フローラを調べ、個別にサプリや糞便移植などによって腸内を改善させていくビジネスが当たり前になっているかもしれませんね(^-^)/

アンチエージング...
太らない...
アレルギー軽減...
肌がきれいになる...
うつや認知症の予防...

などなど...

となると当然、癌の予防にも効果がありそうなのだが...

この腸内細菌を操ることによって治療や予防を行なう方法が確立されれば、現状利益を得ている業界の関係者は黙ってはいないでしょう。

ですが人類全体の利益のため、研究や実用化の邪魔をすることだけは是非ともやめていただきたいものですね!