嵐の櫻井翔!終末期医療を語る!
人気グループ嵐の櫻井翔さんは、ニュースキャスターや自身主演の映画『神様のカルテ2』を通して、地域医療や人間の「生」と「死」について深く考えるようになったといいます。
実際、終末期医療における「緩和ケア」の現状と課題はどうなっているのでしょうか?
もしあなたが、「余命数ヶ月です...」と宣告されたらどんな医療を望みますか?
【終末期医療とは】
重い病気で治療を尽くしても回復する見込みのない患者さんに対する医療のことです。心身の苦痛を和らげ、残る時間を穏やかに過ごせるよう配慮が望まれます。
厚労省は、本人の意思決定を基本とし、「医療行為の不開始や中止は医療・ケアチームが慎重に判断する」との指針を策定しました。 (2007年)
【「緩和ケア」とは】
終末期医療の考えを基に、「最後まで人間らしく生きたい!」という患者さんや家族の思いを汲み取り、日常生活の質を保ちながら闘病を支えていく新しいケアの考え方です。超高齢化社会の到来を見据え、今、地域の中に広がり始めています。
【終末期の相談対応強化】
厚労省は2016年度から、回復見込みがなく死期が迫った場合に、患者・家族の悩みを聞き、看取りを含む終末期医療の選択肢など必要な情報を提供する相談支援チームの整備を行う方針を固めました。
【将来に向けて】
高齢化率25%、平均寿命80歳超の日本は、年間の死亡者数が120万人を上回り、今後は160万人以上になると見られています。
そんな「多死社会」を見据え、将来の医療・介護体制を見直さなければなりません。
終末期医療においては、家族が、患者本人の意思が分からず悩んだり、現場が対応に苦慮するケースが後を絶ちません。
今後は、支援チームの相談員も治療方針の決定に大きく関わっていくことになるでしょう。
【相談員】
そこで問題となるのが相談員です。相談員には、終末期医療の専門研修を受けた医師・看護師の他、在宅療養に向けた助言など生活面を支える医療ソーシャルワーカーが想定されています。
【具体的には】
①どこで最期を迎えたいか
②人口呼吸器や蘇生措置を行うか
③胃ろうなどの栄養補給を行うか
④痛み緩和の投薬をするか
などを患者さん、或いは家族としっかり話し合い、彼らの不安を和らげ、希望がかなうようにしていかなければなりません。
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櫻井さんは、死期の近い患者さんが露天風呂や一般家庭料理を楽しみながら、看護スタッフやボランティア、そして家族とアットホームな雰囲気の中で、最後の時を過ごしていける緩和ケアの在り方や、在宅診療にこだわり患者さんと家族が自宅で穏やかに日常生活を過ごせる心からのサポート体制の実態を、を番組内で紹介していました。(2014年)
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病気の種類は様々であり、認知症の問題などもあるため対応はかなりデリケートで非常に難しいものとなりますが...
最期まで可能な限り
人間らしくあるために...
改善・改良を進めていってもらわなければなりません