有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

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リオ・オリンピック開催時の性交渉でジカ熱拡散の恐れあり!?

ロシア陸上界のトップアスリートたちが次々とドーピング問題で不参加となっていく中、自ら「オリンピック不参加」を表明する選手たちもいます。その理由として挙げるのがジカ熱!ブラジル政府やWHOなどは「心配しすぎです」と安全をアピールするのですが、本当にそうなのでしょうか?

 

 

ジカ熱の原因となるジカウィルス

体に不釣り合いな小さな頭をした赤ちゃんの写真、見たことないでしょうか?あまりにも衝撃的なので、ここでの写真掲載は控えさせていただきますが、つまり、これは「小頭症」という新生児の病気なのです。原因はもちろんジカ熱!ジカ熱の原因となるジカウイルスは、ヒトスジシマカやネッタイシマカなどの蚊が媒介し、妊婦が感染すると胎児に「小頭症」などの重篤な神経障害を引き起こしてしまうのです。

 

しかし、一説によりますと、かかった人のほとんどは無症状で、発症しても「発熱」「発疹」「関節痛」「関節炎」などの軽症で、大事を取っていれば回復するのだとか...

 

本当にそうなのでしょうか?

 

オリンピックに悪影響しないよう、無理からの「安全」アピールがなされているような気がしないでもありません。

 

 

だって、過去にはアフリカ大陸や東南アジアなどで小規模流行したジカ熱が、2015年後半から突然、オリンピックを控えたブラジルを中心に大流行しているのですから!

 

 

 

 

ジカ熱からギランバレー症候群になる可能性も 

ジカ熱は小頭症だけでなく、ギラン・バレー症候群という神経疾患の原因になることだってあるのです。

 

 

 

ギラン・バレー症候群の症状

 

●手足に力が入らず、歩けなくなる
不整脈や血圧の変動
●飲食物を飲み込みにくくなる
●手足のしびれ感・感覚が鈍くなる
●言葉が発しにくくなる

といった特徴があり、

 

その症状が出る前に、「喉が痛い」「扁桃腺が腫れる」「結膜炎」「胃腸炎」「風邪の症状」などが現れてきます。そして2週間ほど経つと、「足の筋力が低下」してきたりするのです。最終的に、呼吸する筋肉が麻痺してしまうと、自分で呼吸することが出来なくなって人工呼吸器が必要となってしまうのです。

 

 

 

ギラン・バレー症候群を発症したことのある有名人】

 

中村うさぎ(小説家)

大原麗子(女優)

安岡力也(タレント)

佐藤寿人(サッカー選手)

フランクリン・ルズベルト(元アメリカ大統領)

 

 

亡くなる確率は高くないようですが、難病に指定されており、とにかくウイルスに感染しない湯にするしかないみたいです。

 

 

漫画『ゴルゴ13』の主人公ゴルゴも、「右手が動かない」といって拳銃を握れなくなったことがありました。

 でも、ほとんどの場合は数か月もすれば回復するとも言われています。しかし、場合によっては呼吸筋が冒され死に至ることも...

 

 

 

 

 

ジカ熱流行もオリンピックは続行 

20162月、世界保健機関(WHO)は「ジカ熱が国際的に流行する危険性がある」と緊急事態を発令!528日には、専門家150人によるオリンピック開催地変更要請がWHOに対して出されたのですが、WHOは「ジカ熱はすでに世界約60か国にまで広がっており、開催地変更を正当化する理由は無い」としてこれを却下。。。

 

 

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 なんだなんだ〜 WHO!本当に大丈夫なのか〜!?

 

 

 

オリンピックを辞退する選手も

112年ぶりにオリンピック種目に「復活」した男子ゴルフ界では、世界ランキング1位のジェーソン・デー()2位のダスティン・ジョンソン(米国)3位のジョーダン・スピース(米国)4位のロリー・マキロイ(英国)などトップ20のうち8名が、ジカ熱流行を主たる理由としてオリンピックへの参加辞退を表明しました。ランキング16位で日本勢ではトップの松山英樹も辞退を表明。

 

また、他の競技に参加予定のある選手は、オリンピックに先立って精子を凍結させたといいます。

 

 

しかしまあ、スポーツマンシップにのっとって純粋に順位だけを競うオリンピックとは異なり、優勝償金額の大きなプロゴルフ界の場合、オリンピックよりもマネーを優先させた、と非難する声も...

 

 

 

実は、性感染が怖い 

そんな中、見落としてならないのは、「ジカ熱は性行為によって感染する」ということ。

 

ジカウイルスは感染者の唾液や精子に大量に含まれるため、今、ブラジルでは絶対にコンドームが必需品なのです。でも、キスをすれば一緒なのかな?

 

 

 

 

2014年サッカーワールドカップ(ブラジル開催)の時はデング熱が問題とされていた

 しかし、ワードカップに来てデング熱になった人は、公式発表によるとわずかに3人。本当にたった3人だったわけはないのに...

 

おそらく、デング熱もジカ熱同様、感染者の多くは無症状か軽症で終わるのかもしれません。しかしながら、ウイルスを世界中にばら撒く契機となる可能性だってあるわけなんです。

 

 

 

過去にたまたまそうならなかったからといって、疾病の大流行よりもオリンピックを優先してもいいものなのでしょうか?

 

ある研究グループによりますと、78月は南半球では極端に蚊の少ない季節であることを考慮して、個人が3週間リオ・デジャネイロに滞在して蚊に刺されるリスクは3.5%、デングウイルスに感染するリスクは0.05%。ジカウイルスに感染するリスクは0.0009%から0.003(10万人に1人から3)としています。

 

 

 

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まとめ 

しかし、これらはあくまで概算であり、どんな場所に行くのか、どの程度虫除け対策を行ったのか、滞在期間中の実際の気温はどうなのか、蚊の発生を減らす対策をどのくらい徹底できたのか、など、様々な要因によって結果は異なることでしょう。特に気温については保健省も研究者も、8月がリオの真冬であることを強調しており、日中の平均最高気温は25度前後。でも、蚊が活発に吸血する温度は20度以上と言われているんですよね〜。リオが真冬であろうと、蚊は活発に活動するんですよね〜。

 

 

最後に、ジカ熱は、蚊が媒介しなければ感染することのないデング熱とは異なり、ヒトを通じても感染することを忘れてはなりません。しかも、世界各地で何度も流行が確認されているデング熱に比べ、ジカ熱に抗体を持つ人の割合は極端に少ないのです。もしかするとジカ熱は、リオデジャネイロ・オリンピックを機に、人類の知らぬ間に広がり、小頭症の子供が増えてから初めてこの病気の拡散に気づくことになるのかも...

 

 

他にも、水汚染や手抜き工事、治安の悪さなどなど、様々なリスクが囁かれている今回のオリンピック。渡航される方は是非、安全を第一に行動してきてくださいね。