ダウン症の子供を育てる人気モデルの話と、「産まない」選択をした女性たちを悩ます言葉
そもそも、なぜ人は誰もが「健康な赤ちゃんが生まれる」と思っているのでしょうか?現実はけっしてそうではありません。ダウン症もそうですが、様々な障害を抱えて生まれてくる子供たちだって多いんです。
そこで今回は、ダウン症の息子を前向きに育てているアマンダさんのお話と、「産まない」選択をした女性たちへの無頓着な言葉をいくつか紹介したいと思います。
アマンダさんの気持ち
考えてみると不思議です。息子が生まれた時、多くの合併症の疑いがありました。でも、息子の生命力の強さを知ったのはその時でしたし、彼が私自身の力にも気づかせてくれました。私は今もダウン症についてあまりよくわかりませんが、彼のことはよく知っています。
出産後、『あなたの赤ちゃんはダウン症だと思います』と言われたアマンダさん。ここでしなければならなかったことは「検査」です。ダウン症の赤ちゃんの50%は先天性の心臓機能障害を持っています。
アマンダさんは、本当は生まれたばかりのいたいけな我が子から4本分もの血液を抜きとって検査をしてもらいたくはありませんでした。不幸中の幸いでしょうか。心電図など、検査結果に異常なし。
そして3カ月が過ぎ、愛息はスクスクと育っていましたが、この頃にもう一度検査をしてもらうことにします。というのも、もしダウン症だった場合、この頃に医療的な措置が必要になってくるからです。覚悟はできていました。
ダウン症についてはかなり時代遅れの認識があり、人々はもっと真実を知る必要があると感じます。出生前検診による中絶率は驚くべきものです。でも、もし彼らがダウン症児が実際にどんな生活を送っているか少しでも知っていたら、その数字はもっと低下するはずです。
と同時に、社会が息子のような人間にそっと手を差し伸べ、肩を貸し、くもりのない目で見てくれることを心から願うばかりです。
確かに息子は一般的な子どもとは違いますが、想像していたような違いはありませんでした。息子はいつも私の目をじっと見つめているので、彼とのつながりをはっきり感じることができます。彼の心の内は、言葉を介さなくても強く伝わってきます。
この世界には闇が広がっています。だからこそ、私たちは善いものの存在を思い出さなくてはなりません。愛息は善です。この善きものを通して、社会に善を広めるお手伝いをしていきたいとも思うのです。
息子のありのままを知って...
生活は、かつて想像したこともなかったほどに変わりました。彼が生きていくために、彼の背中を力強く押し、持っている知恵をすべて授けなくてはいけません。彼が “出来ない“ ことをただ諦めるなんて考えられません。
そして、人々には、息子をありのままを見てほしい。彼の持っている力を知り、成功のチャンスを与えてやって欲しい。彼が人々に向けている愛情を見逃さないで欲しいのです。
あなたは偏見を持ち続けますか?
それとも、愛と絆を信じますか?
アマンダさんは愛息にこう語りかけています。
「人生は困難がなければつまらないわ。あなたはこれからも大変なことに直面するだろうけど、あなたが懸命に生きて前に進む姿を見られたら、ママはそれだけで嬉しいの。」
「産まない」選択をした女性たちへ
子供を産まない選択をしても、産む選択をしても、何かしら言いたがる人は世の中に必ずいるものです。先ほどのアマンダさんは出産前に遺伝子検査を行うことなく出産し、ダウン症の子供を大切に育てる決断を下しましたが、逆に「子供は産まない」と決断する女性たちも多くいます。
実際にその道を生きていくのは「その人自身」なのに…。
ここでは、「産まない選択」をした女性たちに送られる、耳の痛い言葉を10個挙げてみました。とはいえ、「産む」も「産まない」ももちろん個人の自由なのです。こうした世の中の否定的な意見を聞かされても、あなた自身の信念に従って生きていってほしいなと願っております!
1.「いつかあなたも考えが変わるわよ」
2.「じゃあ、誰があなたの老後の世話をするの?」
3.「自分の生きた証を後世に残したいとは思わない?」
4.「でも、出産は素晴らしい奇跡よ!」
5.「赤ちゃんを自分の腕で抱くまで、本当の愛が何かはわからないと思うわ」
6.「子供は人生に喜びをもたらしてくれるのよ」
7.「子供はあなたの人生を変えるわよ」
8.「子供を産む生物学的限界が近づいてくる頃には、子供が欲しくなるものよ」
9.「子供はあなたを無条件で愛してくれるのよ」
10.「どうして欲しくないの?」