有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

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摂食障害の有名人に学ぶ!「原因」を知り早期「治療」に取り組もう!

 

摂食障害には、食事をほとんど摂らなくなってしまう「拒食症」と極端に大量に食べてしまう「過食症」があり、人間関係などの心理的ストレスが原因となる場合が多い...とされています。

少しくらいの拒食や過食は多くの人が経験するものです。失恋をして食欲がなくなってしまったり、ストレス解消についつい食べ過ぎてしまう。。。なんて経験は、誰にだってあり得ます。

 

ところが、こうした食行動の異常が過度になり、極端に体重が減少しても拒食がやめられない、過食の後に食べたものを全部吐いたり下剤や利尿剤を使って体重増加を避けようとする、、、という行為がみられるようになるとこれはもう専門的な治療を要すると言えるでしょう。

 

 

 

拒食・過食の背景にある心の傷

こうした極端な摂食行動の背景には、「太りたくない「痩せたい」といった体重・スタイルへの極端なこだわりや、子どもの頃に両親の仲が悪かった、周囲の人間から体重や体型のことをバカにされた、という経験もあります。

一般的には10代には拒食、20代には過食が多いとも言われています。また、歌手のセリーヌ・ディオンさんのように最愛の人を亡くしてしまったショックが引き金となって拒食症になってしまう場合もあります。

 

つまり、摂食障害はダイエットの失敗...といった単純なものではなく、放っておくと心も体も病み疲れ死に至ることもある怖い病気でもあるのです。特に拒食症は、低栄養による腎不全、低血糖電解質異常による不整脈結核などの感染症など、重い合併症を起こしやすくなります。

さらに、アルコールや薬物への依存、抑うつ、怒りっぽい、人格障害などの精神疾患を合併しやすく、万引きや性的に奔放になる、自傷行為や自殺を図るなど衝動的な行動が多くなります。

 

そこで、早期に本人の苦痛を取り除いてあげるべく、適切な対応が望まれます。周囲の方々は一緒に同行し、専門医に連れて行ってあげてください。

 

 

 

 

堀の中の摂食障害

 

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「食べない人は一切食べようとしない。水でさえ拒否する人がいるんです。食べるけど、その後に吐く人もいます。食べない人に『食べなさい』と言っても食べない。そのままにしておくと弱ってしまう。本当に困っています。」

 

これは実際に日本の女子刑務所の中で起こっている実態の一例です。

 

堀の中には、「自分だけが太っている」「醜い」と思いこみ、摂食障害に陥っている囚人もいるのだとか。。。

 

 

 

 

摂食障害を告白した有名人

 

 

☆  釈由美子

芸能界のストレスにやられ、摂食障害になってしまったようです。自己評価が低い発言を見ていると、潜在的な素因もあるのでしょう。無理なダイエットとリバウンド。。。拒食と過食。。。同時に、うつ病も患ったりしているようです。

 

☆  鈴木明子

フィギュアスケートの選手だった彼女は、仕事柄体重制限を強いられていました。体重増加を防ぐため、油分や炭水化物を抜く極端なダイエットを行った結果、32kgまでにやせ細ってしまったのです。背景には、母に対する「理想的な子供でいなければならない」といった思いが根底にあったようです。

 

☆  遠野なぎこ

思春期の頃に母親から「お前は醜い」と言われたことがきっかけで食べてはトイレで大量に吐く...という摂食障害に陥ってしまったようです。

 

☆  ともさか りえ

彼女は繰り返す嘔吐によって歯がボロボロになり、顔の成長が止まり、顔が歪んでしまったと言われています。現在は拒食症を克服されているようです。

 

☆  宮沢りえ

彼女が摂食障害になった原因はいろいろとあるのかもしれませんが、おそらく現在・貴乃花親方との結婚話が破談になったことが一番大きかったのではないでしょうか。その後、1995年頃の彼女の激やせぶりは見るに堪えないものでした。

 

☆  レディ・ガガ

彼女は15歳頃から長きにわたって過食と嘔吐に苦しみ続けています。2012年には激太りで世界を震撼させました。

 

 

 

 

まとめ ☆

 

 他にも、

 

中森明菜、misono、河北麻友子高橋真麻マライア・キャリー押切もえ桐谷美玲真木よう子、、、といった面々もそうですし、例を挙げたらきりがありません。きっと、有名人に限らずあなたの身近な方にも摂食障害の方はいらっしゃるのではないでしょうか。

摂食障害を告白するのはとても勇気がいることです。一般人でも秘密にして隠しているのに、芸能人ともなるとイメージダウンや仕事減少にもつながりかねません。

 

過去には、70年代を代表する歌手、カーペンターズのカレン・カーペンターさんが重度の摂食障害を患い、最終的には32歳という若さでこの世を去ることになってしまいました。もともとふっくらとしていた彼女は、10代の頃に「水ダイエット」(一日2リットルの水を飲む体質改善方法)で10kgほど痩せたのだとか。しかし、その後は長きに渡って拒食症に悩まされることになるのです。

有名人になってからも、代謝を亢進させる作用のある“甲状腺ホルモン錠剤”や下剤などを大量に服用していたそうで、健康状態は悪化。。。

 

結局、体調不良でツアーをキャンセルするようなこともありました。その後、一時的に症状が回復したかに見えたものの、長年の栄養不足や不摂生な生活が元で心臓発作を起こして亡くなったのです。

拒食症が広く世間に知られるようになったのは、有名人だった彼女の死が一つのキッカケであったことは言うまでもありません。