昭和の歌姫 (松田聖子・中森明菜) が抱える複雑な家庭事情
浜崎あゆみもノリピー (酒井法子) も、美空ひばりも島倉千代子も、日本の歌謡界をリードしてきた多くのスターたちは私生活ではそれほどハッピーではありません。表舞台の華やかさとは裏腹に、素の部分では涙に溢れる人生を送っていたりするのです。
逆境を乗り越え、「何くそっ!」という気持ちがあってこそ、彼女たちはスターダムをのし上がっていったと言えるでしょう。
浜崎あゆみ ☆
福岡県出身で1978年生まれの浜崎あゆみさんは一時代を築いた平成の歌姫の1人です。CDを出せば必ずバカ売れしていました。ですが近頃は、ことあるごとにネット上でバッシングを受けまくっています。難聴という困難あり、恋愛でもうまくいかない事情など世間はお構いなし。セレブ & 豪遊伝説だけが印象として残り、2熊本大震災 (2016年) で現地に炊き出しに行った事実などあまり話題にもされず。
つまり、良い部分は評価されず、あら探しばかりされて叩かれてしまうのです。なんだかかわいそうな気もしますが、これは世間の僻み・妬みの一種なのでしょう。元スターは辛いものです。
ノリピー ☆
同じく福岡県出身で1971年生まれの酒井法子さんはトップアイドルとしてアジア圏でも人気を博していましたが、2009年、覚醒剤を所持・使用したとして夫 (当時) とともに逮捕され有罪判決を受けてしまいました。
そんなノリピーは、可愛い外見とは裏腹に壮絶な人生を歩んできています。
酒井法子さんが生まれた当時、父親は覚醒剤所持で逮捕され刑務所の中にいました。彼女の壮絶な生い立ちはここから始まります。父親の服役中、母親は寂しさからか若い男と駆け落ちしてしまい実の母親とは生き別れとなってしまいます。我が子を捨てていくなんてひどい話ですが、彼女の母親もまた不幸な生い立ちだったのかもしれませんね。
母親は、まだ乳児だった法子さんを夫の実家のある佐賀県の山中にある寺に捨ててしまうのです。寺に捨てられた彼女はその後父親の妹に引き取られ、その後叔母の住む家で育てられることになり、一時は埼玉と九州を行ったり来たりすることもあったようです。育ての親を転々する生い立ち。。。
その後彼女の両親は離婚が成立するのですが、のちに母親は自殺にみせかけて殺されてしまいます。一方で、7歳までは伯母のことを本当の親だと思っており、ある日突然「おまえはウチの子じゃないんだよ。本当の父親が引き取りたいと言っているけど、法子はどうしたい?」と告白されたそうです。
実の父親、育ての父親、実の母親、育ての母親...複雑です。
これからの人生、本当に幸せになってもらいたいものです。
中森明菜 ☆
東京都清瀬市出身で昭和の後半期を代表する歌姫だった中森明菜さん (1965年生まれ) は、日本歌謡史の頂点に君臨。しかし、1989年、半同棲状態にあった近藤真彦 (マッチ) さんの自宅で自殺未遂。その後はメンタル面の不安を抱えつつもなんとか芸能活動を続けていきますが、2010年にはストレスによる免疫力低下を理由に活動を休止します。
一部の報道によれば、大スターとなった明菜さんに家族が金銭的たかりを繰り返し続けたことが家族崩壊の原因になったのだとか。絶縁のタイミングは明菜さん最愛のお母さんががんで亡くなった1994年頃。この頃、代理人を通じて『中森家から戸籍を抜きたい』という話になったのです。
現在は重度のうつ病に苦しみ、「引きこもり廃人」になってしまっているともされている明菜さん。 かつての輝きを取り戻し、元気に復活してもらいたいものです。
松田聖子 ☆
実の親子でも関係がこじれ、音信不通が続くといった問題は世間でも芸能界でもよくあるケースですが、松田聖子さんも例外ではありません。明菜さんと同じく1980年代からのトップスターである松田聖子さんも、ひとり娘で女優の神田沙也加さんとの不仲説が実しやかに囁かれています。2016年には沙也加さんと俳優・村田充さんの結婚披露パーティーを欠席しました。
沙也加さんとのことでは、間に入って関係を取り持っていた聖子さんの母親の一子さんが成城にある聖子さんの豪邸のお隣から引っ越し。ひとり暮らしを始めているそうです。この一子さんとも不仲説のある聖子さん。一時は仲直りしたとみられていたのですが、また何かあったのかも知れません。
さらに、聖子さん自身には3度目の離婚が囁かれています。
まとめ ☆
明菜さんも聖子さんも、ノリピーも、ディナーショーを開催すれば今でも大盛況!往年の輝きを放ち、当時と変わらぬ人気を誇っていますが、私生活は皆、順風満帆とはいかないようです。人によっては、家庭円満は仕事よりも難しいことなのでしょうか。
レディ・ガガ、マドンナ、ブリトニー・スピアーズなど、海外のスターたちにも共通して言えることですが、彼らは発達障害という特別な個性があるためにスターになれたとも言えるのです。その個性がプラスに働き仕事では成功したものの、一方で私生活にはマイナスに働いたわけです。
人生万事、大満足という状態は稀なケースなのでしょうが、やはりスターは孤独ということなのでしょうか。マイケル・ジャクソンやブルース・リー、ホイットニー・ヒューストン、そして2016年に衝撃の自殺で亡くなったチェスター・ベニントン (Linkin Park のボーカル) にも、プライベートで抱えてしまっている深い闇を感じずにはいられません。尾崎豊さんや長嶋茂雄さんファミリーなどもそうですね。
皆さんは、私生活が不幸ながらスタートして太く短い人生を歩んでいくのと、凡人として地道に幸せに生きていく人生、どちらを選びますか?双方に無い物ねだりの部分があるのかもしれませんが、理想は、「太く」「長く」「幸福な」人生でありたいものですね。