ヘッドバンギングは危険!YOSHIKIや寺田恵子の話を聞け!
世界的に有名なロックバンド・X JAPANのドラマーでリーダーのYOSHIKIさんは、過剰なヘッドバンギングが原因で首を痛め、演奏中でもコルセットを巻いていたのですが、ついに、手や腕に強度の痺れが生じ始めたため演奏そのものができなくなってしまいました。その結果、頚椎人工椎間板置換術という大がかりな手術を受けることとなったのです (2017年)。
そもそも、人間の頚椎 (首の骨) は腰などと比較してあまり重いものを支えるようにはできていません。それだけでなく、骨と骨の間でクッションの役割を果たす軟骨でできた椎間板は、年齢とともにどうしてもガタが出てきてしまうのです。つまり、仮にヘッドバンギングをしなかったとしても加齢で劣化してしまうのです。
さらにヘッドバンギングをやり過ぎてしまうと、命に関わる病気ではありませんが、脊髄が損傷してしまいます。YOSHIKIさんはアーティストなので、うまく症状と付き合いながら自己責任のもとパフォーマンスを行うことになりますが、普通の方は痛みなどの症状が出たら首の激しい運動は控えるようにしましょう。
ハードロックバンド・SHOW-YAのボーカル、寺田恵子さんは、「ステージで頭を振りすぎて首の骨が削れ、ドクターストップをかけられている」ことを告白しました。「長年体を酷使しているから。頭振ったり走ったり…。するといろんなところにガタがくる」
「特に頭を激しく振るヘッドバンギングは30年以上やり続けているから、首の骨はかなり削れている」そうです。
しかしながら寺田さんは、「そうはいっても首を振る職業なので、首を振って先生に見てもらって、また振ります」「ヘッドバンギングは辞められない」と笑顔で語っていらっしゃいます。
ただ、これ以上首を痛めないように、同じ女性ロッカーである杏子や相川七瀬、中村あゆみらと会う度に病院の情報などを交換しているそうです。
海外では、あまりにも激しく頭を降り続けたファンの男性が硬膜下血腫と診断されました。
結構危険なヘッドバンギング!
それでも振りたい人は...
まずは、「脳はパックに入っている水入り豆腐」と同じだとイメージしてみてください。頭蓋骨の内部が出血する硬膜下血腫は、血がたまっていくことで頭痛を引き起こします。さらにもっと血がたまると吐き気が起こり、そのまま放っておくと命に関わるほど危険なのです。
特に、前後の振りが危険です。
なるべくならやめておきましょう。
それでも振りたい人は...
横振りで行いましょう!
脳しんとうくらいは起こすかもしれませんが、縦振りよりはまだマシだそうです。最後にもう一つ、水分不足だとさらに血管が切れるリスクが高まります。できれば、十分な水分を補給した上で、なるべく頭は振らず、夏フェスやコンサートを楽しみましょう!