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「同窓会に行けない症候群」の原因は?(中川翔子さんの体験談)

 

実は今、「同窓会に行きたくない」方が広い世代の間で急増しているそうです。それは、「懐かしい顔に会いたい」と思う一方で何かしら「行きづらい」理由があるのです。

 

■ 理由 1:面倒

まずはじめに、「単に面倒くさい」と考える方が多いです。「同窓会」は昔の知り合いに会うイベントですが、そこまで仲が良かった人がいなかったり、遠方に住んでいたり、仕事が忙しかったり...とにかく同窓会に行くメリットが見当たらず、面倒だと思うようです。「仲良い人だけで集まればいいんじゃない」と思ったりもするようです。卒業後に仲良い人ができたり、大人になってからの友達が大事だったりすると、同窓会の重要性は薄れてしまいます。

 

■ 理由 2:今の自分に自信がない

「同窓会に行けない」最大の理由は、どうやら「自信喪失」にあるようです。老けて薄毛になったり (容姿の変化) 、社会的にうまくいっていなかったりすると、参加したくなくなります。自分に自信がないのは同級生のせいではありませんが、上手くいっていない時、輝いている人を見るのはイライラするし辛いものです。大人になってからの境遇や収入面で、他人にマウントを取られるのは嫌ですからね。

 

 

■ 理由 3:イジメなどのトラウマがある

「嫌な思い出しかない」「過去を思い出したくない」...学生時代に辛い経験があって、同窓会には絶対に行かないと決めている方もいるでしょう。特にイジメに遭っていた人は、いじめっ子たちに会いたいわけがありません。そう、辛かった過去は過去として封印してしまいたいのです。

 

 

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中川翔子さんのイジメられ体験

タレントの中川翔子さん (しょこたん) は2019年に衝撃的な本を出版しました。それは、自身のいじめられ体験を赤裸々につづった『「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない』です。中学時代、些細なことからイジメの標的になり、「死にたい」と思うまでに思い詰めていたという翔子さん。学校でのイジメは、その後の人生においても「心の奥にトラウマとして沈殿」するといいます。人は学生時代のつらい記憶とどう向き合い生きていけばいいのか。。。

酷いイジメ (差別) はけっして特別なものではなくどこにでもあります。むしろ「当たり前のようにあるもの」と言えるでしょう。さらに、イジメられている人は家族などの周囲に「絶対に知られたくない」と思ってしまうのです。結果、限界まで我慢して、最悪自殺してしまうケースもあるのです。クラスでのイジメは、表面だけを見ているとなかなかわかりません。先生が教室にいない時間などに起きているからです。

 

中川翔子さんの場合は (本当に些細な )おしゃれなプリクラノートを持っていなかったことからイジメられるようになったそうですが、結局イジメられるようになってしまい、それからは授業が終わるとすぐ帰宅です。日々、「ああ、また学校だ…」と憂鬱感が募ります。しかしながら中川さんの場合はその後、ラッキーなことに他に友達ができます。特に慰めてくれたり、一緒にいじめグループに対抗したりしてくれるわけではなかったのですが、何も言わず隣にいてくれた」のです。靴箱がボコボコにされているのを見ても何も言わずただ隣にいる。人はただ隣りにいてくれる人がいるだけでも救われるんです。

  

■ 今の思い

イジメられている人に寄り添う行為はすごく勇気が必要です。自分までイジメられるかもしれないですからね。だからこそ、助けてくれた友人は大人になってからも大切な友人ですし、同窓会には「絶対に行きたくない」とも思っています。行く必要はありません。とはいえ、全ての同窓会に行くなと言っているわけではありません。楽しかった思い出のあるクラスの同窓会には胸を張って行けばいいんです。正直、人間って「あ、この人、ちょっと合わないな」みたいな部分は誰しもあると思うんです。だから周りの人や自分が関わってきた人全員と仲良くする必要なんか全くないと思うんです。人の寿命は限られているじゃないですか。そう考えれば、無駄なストレスを溜め込むのって本当に時間がもったいない。人生がもったいないです。」

最近の同窓会では、攻撃性の高い人が他人を攻撃しようと集まるケースもあるとの指摘もあります。いずれにせよ、気の合わない人と会うことになる同窓会も、パワハラ・セクハラし放題の場と化す可能性さえある会社の忘年会も、嫌なら行かなくていいというわけです。大人の中には「いじめは卒業すれば終わる」と思っている人もいますがけっしてそうではありません。大人の世界にもイジメは存在しますし、いじめられた経験はフラッシュバックするもの。心の傷は一生消えないのかもしれません。とはいえ、引きずってばかりいても苦しいだけです。「あの辛い時期があったから今の (輝いている) 自分があるんだ」と思えるような人生を前向きに歩んでいきましょう。

 

どんな闇にも光は差し込むんです!イジメられている時は先のことなんて考える余裕がありませんが、今いじめられている人は何とか生きて、生きて、生き延びてほしいです。何でもいいから好きなことに夢中になって、とにかく生き延びてほしい。そうすれば必ず、「ああ、生きていてよかった」と思える日が訪れます。