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危険な感染症の種類と歴史【SARS・MERS・新型コロナウイルスなど】

 

人類は紀元前の昔から様々な感染症と戦ってきました。原因も治療法も確立されていなかった時代には、パンデミック (世界的大流行) は歴史を変えるほどの悪影響を及ぼしてきました。感染症をもたらす病原体や対処方法がわかってきたのは19世紀後半 (明治時代以降)になってからです。それでも、1970年頃より、以前は知られていなかった新たな感染症が問題となっています。それは発展途上国ばかりでなく先進国においても脅威となっています。

新型コロナウイルスは、同じコロナのSARS (2002年) やMERS (2012年) とは全く別の感染規模と速度で世界中に広まっています。過去の呼吸器感染症の大規模なパンデミックには「アジア風邪」「香港風邪」「スペイン風邪」などいろいろありますが、いずれも流行期間は2年前後でした。ちなみに新型コロナウイルスと最も類似性が認められるのは「スペイン風邪」です。当初は感染しても症状が軽かったので危険視されませんでしたが、途中からウイルスが変異して病原性が増大し、若年層を中心に多くの命が奪われました。

当時、世界の人口は18億人でしたが、6億人が感染し、4000〜5000万人が亡くなったと言われています。日本政府が「緊急事態宣言」できる期間を最大2年間としたのは、この流行期間を考慮したものでしょう。世界的鎮静化までに約2年。。。ワクチンや治療薬が開発され市場に出回り終息することを願ってやみません。

 

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人類を驚かせてきた感染症

 

🔴  天然痘・・・紀元前のエジプトのミイラに天然痘の痕跡が見られます。その後、6世紀の日本でも天然痘が流行し、以後、周期的に流行しています。15世紀にはコロンブスの新大陸上陸によってアメリカで大流行!しかしながら1980年にはWHO (世界保健機関) が根絶宣言を発表しています。

 

🔵  ペスト・・・6世紀、そして14世紀のヨーロッパで大流行しました。後者の際には「黒死病」と呼ばれ、2500万人が死亡したと言われています。

 

🔴  新型インフルエンザ・・・「スペインかぜ」(1918年) では4000万人、「アジアかぜ」(1957年) では200万人、「香港かぜ」(1968年) では100万人、「豚 (新型) インフルエンザ」(2009年) では2万人もの人々が亡くなりました。

 

🔵  新興感染症・・・HIV (エイズ) では過去20年間で6500万人が感染し、2500万人が死亡しています。さらにはプリオン (1996年) 、鳥インフルエンザ (1997年)、SARS (2002年) といった感染症も発生しています。

 

🔴  再興感染症・・・紀元前のエジプトのミイラに結核の痕跡が見られます。1935年以降、日本での死亡原因の第一位でもありましたが1950年、抗生物質により発生が減少。世界では20億人が感染し、毎年数百万人が死亡していると言われています。また、マラリアも紀元前に発生しています。6世紀にはローマ帝国を中心に大流行しました。

 

 他にも、「ハンセン病」「梅毒」「コレラ」「チフス」「ポリオ」「エボラ出血熱」「ウエストナイル熱」「日本脳炎」「日本住血吸虫症」といった感染症もありますので、興味のある方はご自身で詳細を調べてみてください。

 

 

コロナウイルス

 

🔴  SARS (重症急性呼吸器症候群)・・・2002年11月の中国・広東省での発症が最初とされていますが、実際には、最初の患者は7月に出ていたとされています。中国政府はこの疾患が広まらないよう対処する一方で、WHOにこの情報を知らせたのは2003年2月になってからでした。自国の名誉と信用を守るために報道を規制したのです。秘密にした結果、国際的な対応が遅れ被害は拡大。中国政府はのちにこのことを謝罪しています。結局、2003年7月に封じ込めは成功。最終的な罹患数は世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡したとされています (致命率11%)。

 

🔵  MERS (中東呼吸器症候群)・・・2012年9月に発見されたMERSコロナウイルスヒトコブラクダを感染源として、重症肺炎を引き起こしました (現在も流行中)。2015年、韓国でのアウトブレイクでは186人が感染し36人が亡くなりました。現在も、特別な治療法やワクチンはないとされています。

 

🔴  新型コロナウイルス (Covid-19)・・・2019年12月、中国・湖北省武漢市から感染が始まった新型コロナウイルスは、現在世界中に感染の猛威をふるっています。

 

 

おわりに

世界の公衆衛生対策は年々発展してきていますが、それでも「気候変動」や「動物との交流」などもあって、感染症は定期的に蔓延し避けることができなくなっています。それがパンデミック (世界的大流行) となって国を越えて制御不能なレベルまで広がるかどうかは対応の仕方に左右されます。パンデミック化を後押しするのは、高速移動ネットワークの存在と高い人口密度です。

いつの時代にも、新たに登場する感染症の最大の特徴は「不確実である」ということ。どれだけ広がるかは専門家にもわかりません。感染力や致死率は、地域の人口構成や感染症への対応策、感染者が受けられる医療の質などによっていくらでも変わるのです。2020年3月下旬、小池百合子東京都知事は都民に「不要不急の外出自粛」を要請していますが、一部の若者〜高齢者たちは無責任にも聞く耳を持っていません。法律に基づく強制力を持った政策を早急に打っていただきたいものです。

GW明け (5月) には通常に近い生活が送れるよう、4月の1ヶ月は重点的にウイルス封じ込めに全力を注ぎましょう。3週間ほどを「外出禁止令」で拘束し、その代わりに1人一律20万円の支給で対応してみてはどうでしょう?もちろん、物流は通常通りに動かして、スーパーやコンビニなどは開けておき、パニックを起こさないようにしておくことは大事です。警察・消防・病院・介護施設自衛隊などは通常稼働の必要性があります。国が一律にお金を支給することで、企業は従業員への4月分給与を免除。そうすれば、企業も個人も何とか我慢しようと頑張れるのではないでしょうか。変にダラダラと6月、7月,8月...と終息しない方が社会にとって大打撃!短期決戦で封じ込める努力をすることこそが重要だと思うのです。皆さんのお考えはいかがでしょうか?