芸能人の犯罪に執行猶予をつける意味
強姦致傷容疑で逮捕された俳優の高畑裕太容疑者(22)は、被害女性との間で示談が成立したとして不起訴処分となり、釈放されてしまいました。
前橋地検はこの不起訴処分の理由を明らかにしていません。
高畑サイドの弁護士は「違法性の顕著な悪質な事件ではなかった」と説明。。。
ウソでしょ?
悪質な事件じゃないかっ
これで不起訴になってしまったら、今後も性犯罪は増え続ける一方だよ!
キングオブコメディの高橋被告
相次いで高校に侵入し、女子生徒の制服を盗んだとして、建造物侵入と窃盗の罪に問われた元人気お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋被告(45) に対し、東京地裁は懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました (2016年9月)。
執行猶予...
甘いと思うのです。
このように有名人が犯罪を犯した場合、世間からの注目度が高く、「こんな犯罪を犯したらこれくらいの刑なんだ」と皆が知ることになります。
今回のケースをみてみると、「罪を認め、16人と示談が成立」したことが執行猶予が付いた理由のようです。
しかし、再犯防止の観点からは「実刑」にすべきだったのではないでしょうか。
窃盗の被害者は25人、被害額は高額、長年犯行を繰り返していた、性癖が根深い...
世の中には、第二第三の高橋被告になりかねない人物がゴマンといるはずです。そんな彼らにに対して「なーんだ、これだけのことやっても執行猶予が付くのであれば、捕まること恐れるに足らずだな」と思わせてはならないと思うのです。
元俳優の高畑裕太、示談で釈放
冒頭でも話しましたが、前橋市のビジネスホテルで女性従業員に性的暴行をしたとして強姦致傷容疑で逮捕、送検されていた高畑裕太は、被害女性との間で示談が成立し、不起訴処分となり釈放されてしまいました。
今回のような性的犯罪の被害者にとっては、執拗な報道に巻き込まれたり、長い裁判に付き合うことほど苦しいことはありません。
「絶対に許せない!」
それでも、裁判で闘い、心身ともに疲弊することを考えれば、仕方なく示談を受けざるをえないのが現状なのです。
示談を受け入れたことが
「犯罪の事実を否定するものではない」ということは忘れてはならないでしょう。
(こんなにも幸せそうに見える親子なのに...)
狂わされた被害者の人生
レイプや強姦などで、泣かされるのは被害者だけ。苦しむのも被害者だけ。加害者は、事件当初こそ世間の目に触れ屈辱的な状況に追い込まれますが、それは時間とともに薄れていきます。
一方の被害者は、一生忘れることのできない深い傷を負ったまま生きていくしかないのです。忌まわしい記憶を少しでも早く忘れたいがために示談を受け入れると、世間の心ない人からは「大金をもらったから示談にしたんだ」と言われてしまい、二重に苦しめられることにもなりかねません。
加害者側の弁護士が早々に「悪質性は低く、犯罪の成立も疑わしく」といったニュアンスの発言をしていることに、怒りを覚えずには入られません。
被害者側の人たちは、この声明をどのような思いで聞いたのでしょうか?
弁護士の声明はこうも綴っています。
「高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、違法性の顕著な悪質な事件ではなかったし、仮に起訴されて裁判になっていれば、無罪主張したと思われた事件であります。」
人間がどのように考えるかは自由だし、解釈もいろいろあるでしょう。しかし、今回の一件で、仮にも人の人生を大きく左右する仕事に携わる弁護士がこのような考えを持っているとしたら...
世の中に正義とか平等といったものは一切存在せず、お金と権力を持った者勝ちの世の中がまかり通ってしまいます。
こんな弁護士は免許剥奪にしてしまえ〜!!!
この弁護士の解釈に従うならば、
女性が拒否していても、加害者にそれを読み取る能力がなかったら犯罪にはならない、と言っているようなものです。
今回の一件、他のきちんとした弁護士の見解も聞いてみたいものですね。
「 示談金 (慰謝料) は8,000万円」といった報道もありますが、この破格の額を被害者女性が受け取れることだけが、せめてもの救いなのかもしれません。
(性交渉が合意のものでなかったことを信じて)