有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

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共に成長した「アムラー」と安室奈美恵

 

2017年9月20日、「来年の9月で引退します」と発表した安室奈美恵さん(40)。1990年代後半、スター性を秘めていた彼女は小室哲哉が作り出す時代に合った楽曲と華麗なダンス、さらにはそのファッションセンスでスターダムをのし上がっていきました。

シングル曲は軒並みチャート1位!街には「アムラー」が溢れ、社会現象を巻き起こしたのです。当時は台湾などのアジアでも、安室奈美恵の曲が街に流れていました。それでも彼女は、常に不安を募らせていたらしく。。。


「一気にブームになってしまった当時は、次はどこを目指せばいいのかわからなくなってしまい。。。だから、“カッコイイ安室奈美恵”として、求められるままに歌って踊る。自分のやりたいことは二の次で、だんだん息が詰まりそうになっていました。」

 

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のちにそう語っていた安室さんは、人気絶頂の20歳で結婚。そして出産のため、1年間休業していました。

 

 

公私ともに幸せを手に入れたかに思われた安室さんですが、実は、復帰直後から数年の間に「2度のどん底」を味わったのです。

 

 

それでも...

 

 

前向きに頑張り続けた安室奈美恵 

「当時は結婚も、出産で仕事を休むことも何も怖くなかった。でも(復帰後はつらいことが続いて)、なんでこんなに濃い人生なんだろう? もう仕事も“安室奈美恵でいること”もやめたいと思っていました。だけど、今がどん底だとすれば、これ以上悪くなることはないはず。そう思うと、少しずつ楽になれました」

以来、多くのミュージシャンと出会い、自らの音楽を模索。時には「安室奈美恵」の名前を出さずにアルバムも出したこともありました。「人気低迷」と言われても気にせず。

 

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「一時期、小室さん時代の曲はしばらく歌わない方が良いかもと思っていました。過去は振り返りたくないし、今の自分を見てほしかったから。でも、小室さんが作ってくれた歌はやっぱりいい歌が多いんですよ。今でも歌うとテンションが上がるし。いいものはいい。そう、素直に言える大人でいたいんです。」

 どん底を味わい、苦しみを乗り越えた中から生まれる言葉や音楽だからこそ、多くのファンから共感されているのでしょう。



そんな安室さんの素顔はとってもシャイ。以前、旅行前に「ユニクロ」に買い物に行ったことがありました。買い物客でごった返す店内で、人と肩がぶつかるたびに「すみません」と謝ってばかり。結局、目当ての商品にたどり着けないまま帰宅。このように、本来の安室さんは人を押しのけてまで前へ前へと進めない性格のようです。

「もっといろいろ積極的にならないといけないと思うんですけど、人見知りも相変わらずです。“やっと打ち解けてくれて嬉しい”と言ってくれたスタッフは、実は出会って5年経っていたり(笑)。」そんな安室さんは、歌番組では共演者に“私のことは放っておいてオーラ” を放っていました (笑)。

 

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それでも、「これじゃいけない」と友達作りにも励んだそうです。

 

 

  

 

 

デビュー当時を振り返ってみると...


幼い頃から人見知りだった安室ちゃんは、初対面で誰とも打ちとけられない自分を変えたかったからか、歌とダンスにのめり込みます。それでも、スカウトされて入った沖縄アクターズスクールでは、鏡の前で自分の姿を見てトレーニングに励むのみ!

その後、努力と才能が開花し、小室哲哉プロデュースのもと、ヒット曲を連発!それでもある時、自分らしさを取り戻そうと小室さんの元を離れ、流行もビジネスも無視し、好きな音楽だけを追求しようとしました。「安室奈美恵」名を出さないユニット「SUITE CHIC」で活動を開始。意外に反応が良く、少し自信が持てたそうです。
 

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30歳の安室奈美恵が考えていたこ 

「これから先、また結婚して出産することがあっても、きっと以前ほどは怖くないと思う。今の自分だったら、何が起きても大丈夫って自信があるから」

毎朝10歳になる息子と食事をとり、学校へ送り出す。シングルマザーとして子育てに励みながらも、「いくつになってもミニスカートははくつもりです。人に止められるまではね(笑)」と語っていた安室さん。少女の気持ちも忘れずにいたいようです。

 
SUITE CHIC」が自信となった安室さんはちょうど30歳になる前の頃、「新生アムロ」として違う一面を見せ始めていました。カラオケでは歌いづらい楽曲、ミュージカル仕立てのライブ。「好きなこと」が爆発しました。
 

「30になったからどうしたいっていうのはない。ただ、30代はナチュラルに素直にいられたらなと」

 

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そんな安室奈美恵ナチュラルさを支え続けたのは愛犬と愛息です。ファンもそれぞれ成長し続けています。ナチュラルですらあります。安室奈美恵のライブ会場で目にする観客たちは、もうかつての「アムラー」ではありません。

仕事や子育てを抱え大人になった彼女たちは、苦悩を乗り越え自分の足で立つアムロに力をもらいにやって来ているようです。そんな安室奈美恵を観れるのも後1年。残念な気もしますが、アスリートの選手生命を考えると妙に納得する部分もあり複雑な気分ですね。