有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

芸能・セレブの話題に社会問題を絡めて発信しています!

介護疲れ (うつ)の芸能人に学ぶ「やはり人生は積極的に楽しむべき」だということ

2018年、週刊文春が報じた「美人看護師との不倫疑惑」を引き金に、音楽プロデューサーの小室哲哉さんが騒動のケジメとして音楽活動からの引退を発表しました。小室さんは、妻のKEIKOさんがくも膜下出血を発症 (2011年) して以来、自宅と実家を往復しながらの介護生活を続けていました。

実は、KEIKOさんのコミュニケーション能力は「小学4年生の漢字ドリルを解いている」ような状態らしく、もはや大人の女性としてのコミュニケーションはとれないとも言われています。このような、ほぼ誰にも頼れない状況下にあって、唯一相談に乗ってくれる相手がこの看護師さんだったのでしょう。

 

現代の超高齢化社会「日本」において、小室さんのみならず、身内の介護に頭を悩ませる芸能人は少なくありません。

 

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島田洋七さんの場合

芸人の島田洋七さんは、妻の母が2000年に脳梗塞で倒れたことを機に、当時住んでいた埼玉から妻の故郷である佐賀への引越しを決意したそうです。
 
「義母は倒れてから3週間以上意識が戻らず、意識が戻って退院してからも寝たきりの状態が続いて、嫁は月の半分は佐賀の老人介護施設で介護をしていた。その生活が8ヵ月も続き、嫁は過労で倒れる寸前に。それで、一念発起して佐賀に家を建てて引っ越したんです。」
 
 

清水由貴子さんの場合

 “ユッコ”の愛称で親しまれていた欽ちゃんファミリーのメンバー清水由貴子さんは、硫化水素を吸い込んで自殺してしまいました (2009年) 。場所は実父の墓の前であり、傍らには介護をしていた母親が残されていました。介護疲れが自殺の原因だと見られています。一方で、ある宗教団体に集団ストーカーをされていた、とする説もあります。
 

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石坂浩二さんの場合

2000年に俳優の石坂浩二さんと女優の浅丘ルリ子さんが突如「熟年離婚」を発表しましたが、その理由は石坂さんが、「実母の介護を (浅丘さん) にさせるわけにはいかない」と考えてのことだったようです。ただし、離婚後すぐに22歳年下の劇団員女性とスピード再婚していますから、必ずしも「介護」が理由だったわけではなさそうですが。。。
 
 

松平健夫人の場合

俳優の松平健さんの夫人だった松本友里さんは、自宅のドアノブにロープをかけて首をつり、自殺しました (2010年)。長年、実母の介護を続けていたそうで、うつ状態にあったといわれています。
 

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一般人Aさんの場合

芸能界に限らず、一般社会においても介護の問題はとても深刻化してきています。「知的障害のある娘を風呂に沈めて水死させた」とか「認知症が酷かった妻を殺して自分 (夫) は自殺」...といったニュースも。
 

「介護うつ」になる人が急増!

うつ病はいまやけっして珍しい病気ではありません。最近では、介護中や介護をしている家族が亡くなった後に「介護うつ」になる人も増えてきています。特に、1人で自宅介護を頑張っている方が抱える精神的・肉体的な負担はかなりのものがあります。

誰もがなる介護うつ。

いつまで続くかわからない介護。。。そんな介護の最中に疲れがどっと溜まり「介護うつ」になるケースが増えています。例えばAさん (40代男性) は、認知症の母を日中ヘルパーさんにお願いし、会社から帰宅後は自分1人で介護にあたっていました。
 
働き盛りの年齢ですが、「介護」のため残業や転勤を断り、出世は諦めました。早くに父を失い、母を思う気持ちが人一倍強かった彼にとって、最優先事項は母の介護だったのです。
 

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しかし...
 
数年間の介護生活を終え、母が亡くなった後、Aさんは突然「うつ病」になってしまったのです。出世も結婚も諦めて母の介護に没頭したAさんにとって、介護は人生そのものになっていたのかもしれません。その母が亡くなった時、自分の人生の意味や目的を見失ってしまったのでしょう。その結果、燃え尽き症候群ともいえる介護うつを発症したのです。

現在Aさんは介護うつを克服しています。ですが、母を失った喪失感とうつ症状によって、最悪の結果になっていた可能性だってあるのです。
 
 
 

介護が人生の全てではない

 
今まさに介護の真っ最中...という時にうつ症状が出てくる人も少なくありません。程度の違いこそあれ、介護をしている人なら誰でもいつでも起こる可能性があるのが介護うつなのです。
 
そんな介護うつを予防するためには、自分の人生と介護を切り離して考えることも必要です。介護は生活の一部かも知れませんが、それが全てではありません。適度に手を抜き、休息を取り、自分の人生に介護以外の目的や楽しみも見出していかなければならないのです。
 
けっして1人で抱え込まず、積極的に周囲にサポートをお願いしましょう。
そして、もしもあなたの身近に介護を頑張っている人がいたら、たまには外に連れ出してストレス発散のお手伝いをしてあげてくださいね。