いじめに遭っていた女子高生を救ったアメリカの人気俳優の話
2015年版「子ども・若者白書」によると、小学校生活6年間でいじめ被害を受けたことのない割合は僅かに1割...
そして、加害側にならなかった割合も1割...
つまり、
多くの子どもたちが入れ替わる形で被害も加害も経験している、ということ...
一方、15〜34歳の若者で、仕事も通学もしていないニートは、56万人ほど...
(2014年度の労働相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関するものが過去最多の6万2千件に)
イジメは、「雇用情勢が回復する一方、パワハラという形で子供社会のみならず大人の社会でも増え続けている」のです!
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話を子供社会のイジメに戻そう。
少子化が予想以上に進行する中で、政府はこの事態をどう受け止め、どう対処していくのだろうか?
(教員数を減らし経費削減を目論む政府の考えに、教育の衰退と悪質なイジメの増加を危惧するのは私だけではないはずです)
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映画『トワイライト』シリーズのエメット・カレン役で注目され、『ザ・ヘラクレス』や『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』などのアクション映画でも活躍する肉体派俳優のケラン・ラッツさん。
彼は、”学校でいじめに遭っていた女子高生”のために、一緒にプロムに出席していたことが明らかとなりました。
(プロムとは、アメリカの高校で卒業前に開かれるダンスパーティーで、男子が女子に同伴を申し込んで、カップルで出席するのが習わし)
18歳の女子高生ブリアナさんは、ソーシャルメディアを通して「学校でいじめられている」ことを公表したことが全ての始まり。
ブリアナさんの友人が、ケランをプロムに呼ぶべくソーシャルメディアでキャンペーンを開始。
こうして、ケランはプロム出席に‟イエス"と答え、ブリアナさんを同伴することになったのです!
ケランの大ファンだというブリアナさんは、
「今日、夢のようなプロムデートをしたの! ケラン、本当にありがとう!(ちなみに、これが私のファーストデートよ)」
とコメントし、彼女にとって忘れられないファーストデートになったようです☺️
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一方日本では、
大阪市の小学生がいじめの被害を訴えたにも関わらず、学校や市教委は踏み込んだ対策を取らず、数年間も放置している、という報道がありました。
命にも関わる深刻ないじめは、今や社会問題化しており、学校や警察、行政まで様々なレベルでの対応が求められています。
と同時に、誰もがいじめの被害者になりうる現代では「もし被害者が我が子であったら」と、他人事ではなく自分の問題として考えておく必要もあるでしょう。
ではどう対応すればよいでしょうか?
現状では「証拠を集めて学校や警察を動かす」以外にはないようです。
「いつ、どこで、どんな変化が子どもに表れたか」という、親が感じた子供の態度の変化と同時に、体のあざや傷、服や持ち物の破損等を日時・場所を含めて写真に残しておきます。
もちろん、周囲の目撃情報や病院の診断書なども欠かせません。
曖昧な訴えや被害状況では、学校も警察もなかなか動いてくれません。
同時に、「子どもと向き合うこと」も大切です。直接「いじめ」について問いただしても本当のことを話すことは少ないものです。いじめに触れる前に、普段からコミュニケーションを通して、「どんなことがあってもお前の味方だ」というメッセージを伝えましょう。
焦らず、諦めずにコミュニケーションを心がけ、もし、子どもの告発があれば迷わず学校へ働きかけましょう。
いじめを解決するには、本人や家族の多大なエネルギーが必要なのです!
昨今の深刻ないじめの中には ”川崎市の中学生殺害事件”のように、学校の範囲を超える犯罪事件もあります。そんな時は、警察や教育員会への働きかけも必要です。
できるだけ早く具体的な証拠と子どもの告発を持って警察に連絡しましょう。
それでも埒が明かない場合は、いじめを扱う私立探偵業者や弁護士の力を借りること、さらにはマスメディアへの告発も選択肢の一つかもしれません。
確実な証拠が表に出て責任を追及されなければ、なかなか動いてくれないのが現実です。
十分な覚悟と、先を見越した対策を持って対処していきましょう。
【結論】
証拠を集め、関係者を動かし、粘り強くいじめを解決するには、本人や家族の多大なエネルギーが必要とされます。
我が子のピンチに家族が一生懸命取り組むという経験は、子どもの心の中に「自分はいじめに立ち向かうことができた」という「自信」を生み出し、さらに「家族に対する絆」を深める大切な経験となるのです!
イジメに纏わる感動する話 in Englishの記事はこちら↓