西城秀樹のリハビリで思う知的障害者の就労問題
2度の脳梗塞で後遺症と闘う歌手の西城秀樹さんは、現在も人知れず壮絶なリハビリトレーニングを続けています。もう一度、家族やファンのために「傷だらけのローラ」を完璧に歌うことを夢見て...
2003年に初めて脳梗塞を患い、2011年に2度目の発症で右半身麻痺となってしまった西城さん。。。本音では、「何回も泣いたことがある。苦しくてね」と語っています。
知的障害者の苦悩
独り立ちの準備
この春彼は、独り立ちの準備を始めました。4月に就職し、6月から実家を離れ、グループホームに入所しました。ゆくゆくは一人暮らしをしたくて...
彼は今、少しずつ資金を貯めています。計算が苦手で考える時少し余計に時間がかかってしまいます。けれども、会社の人たちは「焦らなくていいよ。自分のペースでやればいいんだから。」と言ってくれます。
仕事はと言うと、工場内で重いものを運んだり、超時間たちっぱなしだったりすることもあり、けっして楽ではありません。でも、自分が作った物でみんなが喜んでくれると思えば辛くても頑張れます。
「女手ひとつで自分と弟を育ててくれた母のために、苦労をかけた母のために」...
感謝を込め、初めてもらった給料で、寿司店に連れて行きました。
独り立ちの夢は数年前から
一人暮らしをしようと決意したのは、特別支援学校に通っている時。職員に相談すると「初期費用が少なくても35万円はかかるよ」と言われました。現在の収入は十数万円...施設の利用費、昼食代、生活費、通勤費などをできるだけ抑え、不必要な物は買わないようにしていますが、「結構なくなってしまう」んです。
ガールフレンド
彼には、学校の後輩のガールフレンドがいます。「将来は結婚したい!」でも、一緒に暮らすのにどれくらいお金がかかるか見当もつきません。
低収入
障害者の就職先は福祉サービスの要素が強い事業所が多く、一般企業の就労と比べ賃金は安いのです。今、国は一般就労への移行を進めようとしており、一般企業で働く障害者数は過去最高になっています。この先彼がこの流れに乗れるかどうかはわかりませんが、何とか「一般就労」⇨ 「幸せな結婚」と繋がっていってくれると嬉しいですね。
終わりに
彼はこう言います。「選挙の仕組みは学校で教わったが、18歳の自分も投票できるようになったこと以外よくわからない。」「自分の選挙区で誰が何人立候補しているかも知らない。」「でも、投票にはいくよ。」「約束を守ってくれそうな人に入れようと思います。」
今後、
彼の期待に応えてくれる人徳者の出現に期待したいものです。