有名人と社会問題のお話 〜芸能ニュースから学ぶこと

芸能・セレブの話題に社会問題を絡めて発信しています!

なぜ協力できない?日韓の北朝鮮対策

数年前、朝鮮労働党大会において金正恩委員長は「(北朝鮮は)責任ある核保有国だ」「核強国の地位に堂々と上り詰めた」と熱く語っていました。

さらに、「核保有国になったのだからそれに見合った対外関係を発展させる」としてアメリカに北朝鮮の核保有を認めさせ、平和条約交渉に入ることを考えていたようです。

 

このとき、労働党大会取材のために平壌を訪れていた外国人記者団に対して「経済制裁による混乱はない」ことも強くアピールしていました。

 この一連の流れに対して韓国は、「北朝鮮の核ミサイル開発を抑えるためには中国の協力が不可欠である」としていたのですが、まさかまさかの「朝鮮戦争終結」「南北の融和」の動きが活発に!(2018年春)

 

 

 

日米韓を重視していた韓国の外交

 朴槿恵 (パククネ) 大統領だった頃は、韓国の外交姿勢は「日米韓重視」路線をとっていました。ところが、(北朝鮮と仲良くやっていきたい) 文在寅 (ムンジェイン) 大統領になってからは急速に「朝鮮戦争終結」「南北の融和」の動きとなってきたのです。

ちなみにバクさんの頃は、「これまでのやり方、善意では核開発は止められない。金正恩は核をいずれ実戦配備するであろう。さらに、核兵器開発は北朝鮮体制崩壊を早めるだろう」と述べていました。

 

韓国の大統領が北朝鮮体制崩壊に言及したのは初めてであり、韓国のメディアは「朴政権下では北朝鮮との関係改善はなくなった」とまで論じていました。

日米韓では、北朝鮮ミサイルを想定した防衛演習をハワイ沖で行っていましたし、日韓では、海上自衛隊厚木基地韓国海軍の部隊が参加して交流行事を行ったりしていました。

 

しかし...

 

 

日韓の安保協力の限界

 韓国の安全保障の根幹には日米韓の協力体制があります。万が一朝鮮半島で緊急事態が発生した場合には、在韓米軍が韓国防衛のために出動し、在日米軍がこれを支援することになっています。

したがって、常に日米韓で緊急事態を想定した協議や訓練を行っておくべきなのです。ところが韓国では、「日本とは過去の清算をしていない」という考え方が大勢を占めており、真の日米韓協力ができていない状態にあるのです。

 

 

f:id:celebritynews:20180505105512j:plain

 

 

《 限界の理由 》

 

(1)日本の右傾化論

金大中政権時代は日韓関係が良好。それは、金大中大統領が「日本が血の滲むような努力によって民主主義国家になったことを認めた」からです。しかし、それ以外の大統領は、本心ではどう思っていたかは別として、日本が民主主義国になったとは公言してはいないのです。

一方で、韓国の政治家やメディアは「日本の右傾化」「軍国主義化」をはやし立ててきました。中国の軍拡規模をみればどこが軍国主義化しているかは一目瞭然のはずなのですが、こと日本の右傾化については理性が通じないようです。

もともと韓国人は頭で考えるより感情で感じることを重視する民族。数字的には明らかに中国が軍国化していても、四六時中「日本の軍国化」がメディアや政治家の口から伝えられるとそれを信じてしまうようです。

 

 

(2)韓国政治家の反日

韓国の政治は常に対立と抗争の歴史であり、「歴史に対する反省や謝罪がない」として絶えず批判を行なってきました。国内での政治不信を逸らす意味でも、親日と批判されたくない韓国政権は常に反日発言を続けてきたのです。

 

 

(3)竹島は日本の韓国侵略の象徴

韓国では、竹島問題は領土問題ではなく歴史問題でもあります。1905年に日本国政府竹島島根県に編入しましたが、同年日本が韓国の外交権を奪い保護領にしたことから、日本が竹島の領有権を主張することは「日本の領土的野心の表れだ」としてすぐに怒りの声があがってくるわけです。

 

 

 

 

しかしながら、韓国には「日韓安保協力の重要性」について理性的になって考えてもらいたいものです。いつまでも「反日」「反日」では何事も前には進んでいかないのですから。。。